Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2008.07.20



時を見る目(21)

バビロン化の兆候としてパラノイドの病理があります。カルトや独裁国家では自分の王国を守るため、自分の存在を脅かす存在を粛清します。パラノイドは投影によって自分の中にある敵意や憎悪を相手が抱いていると感じ、それをまた恐れる心です。サウルはダビデを最初は愛しました。この愛が裏切られる時、憎悪に変わります。サウルはダビデに嫉妬し、自分を脅かす者と勝手に思い込み、殺意を抱き、殺意を抱くほどに、ダビデを恐れました。こうして彼は悪い霊に自分自身を委ねていったのです。現代的に言えば、妄想性人格障害と言えるでしょう。こういった事態はバビロン化した組織ではよく見られます。ニッポンキリスト教でも牧師が有能な信徒を排除したりして、組織の均質化を図り、あらゆる手段を用いて反対勢力や批判勢力を封じ込めようとします。実際ニッポンキリスト教でもそれが起きています。しかしこの場合、ダビデの取った行動から学ぶ必要があります。彼はサウルを自分の手にかけることはしませんでした。神が自分の側にあることを覚え、サウルを神の手に委ねたのです。このような事態においても試されるのは、実は私たちの心です。もっと言えば、主に対する信頼です。主は公正にして、義なる方。真実を見抜かれる方。人の心を知られる方。その方が裁いて下さることに任せるのです。バビロンのような国家を支配した霊は、今日ニッポンとニッポンキリスト教を支配しています。しかし聖霊の支配の領域は、フラットな世界。それはいのちの交わりの領域であり、私たちと同じ目線に立たれる主を共有し、主だけを高くする領域です。バビロンに切り込む、2人または3人の交わりの中に主は臨在されます。こうして私たちの目には見えずとも、確実に神の国は拡大していくのです。


<<週報メッセージアウトライン>>
pdfファイル)


=バビロン化の症状:パラノイド=


聖書:第一サムエル18章

(1)パラノイドの病理:投影による自作自演的恐れ

(2)サウルとダビデ:サウルはダビデを愛した(1サムエル16:21)

(3)ダビデに対するサウルの嫉妬(18:9):パラノイドの発生

(4)ダビデに対するサウルの殺意(18:11)→ますますダビデを恐れる(18:12,15)

(5)サウルの動機:自分の王国を脅かす者に対する脅威、実は自分の中にある敵意や憎悪を見て恐れているだけ(パラノイド)

(6)カルトや独裁国家の特徴:自分で作る→恐れを生む→粛清がなされる(バビロンの兆候)→牧師がよくやること

(7)イエスの王国:フラットないのちの交わりの領域;私たちによらない、キリストのなした御業に休む国