告白

たとい、すべての人を偽りものとしても、神は真実な方であるとすべきですが、では私たちエクレシアが確実にもっている真実とは何でしょうか。それは主への信仰告白です。十字架の言葉を通して御子の死と復活を信じられたこと自体神の業です。そのことで信仰者の霊から口で告白したその部分すら偽りとするなら、神まで偽り者にしてしまうじゃないですか。私たちは一度も罪を犯したことがなく、その口に何の偽りも見いだせなかった方を告白できたのです。重ねて言います。これは神の業です。そしてこの告白は岩の土台をなしていて、この上に教会（エクレシア）を立てろと命じておられます。誤っても教会堂を建てろと言っているのではありません。主の目から見れば岩も教会も一つ（単数形）ですが、私たち一人一人が持っている「オリジナルな告白」を尊重した言い方をすれば、告白の総和なのです。 また「オリジナルな告白」には主へのはじめの愛が持つ初々しさがありますが、それを失ってはいけないし、なおかつ主はこの岩がより成熟した告白へと進んでいくことを望んでおられます。