夫のがんの癒しの証し


吉田久子 (Hisako Yoshida)

■本稿はキングダム・フェロシップ・チャーチ2001年7月8日の主日礼拝における証しです。

3年前の4月、夫が56歳で定年退職し、子会社に再就職しました。同じ年の7月、定年退職者に夫婦2人分の旅行費用が支給されましたので、ドイツ、オーストリアに旅行しました。旅行から帰って1ヵ月後の8月、夫は急に熱が出て尿の出が悪くなり、近所の医者に診てもらいました。医者には夫のほうから前立腺を診てくれるようお願いし、超音波診断や血液採取をしました。1週間後その結果が出たのですが、医者は深刻な顔をして「腫瘍マーカの値が異常に高い、腫瘍の疑いがある、すぐ紹介状を書くから大病院にできるだけ早く行きなさい」と言われました。

夫は会社が運営している病院に行きました。そこで再び前立腺の腫瘍マーカを調べたところ、なんと900もあったのです。腫瘍マーカと言うのは、癌が出す特殊なたんぱく質の数を調べるもので、前立腺の場合は3以下が正常値だそうです。一般に数値が大きいほど癌が進行していると言うことになります。夫の900と言うのは膨大な値で、全身に転移してしまった人の状態と言うことでした。ただし、この腫瘍マーカは前立腺が炎症を冒している場合にも大きくなるそうです。

さて、それから癌との戦いが始まりました。夫は約2ヵ月間入院して、抗癌剤の点滴を受けました。この間、副作用もいろいろありました。ある日、私は夫に内緒で主治医に呼ばれ、本人にどのくらい話してよいか聞かれました。夫は自分が癌であることを知っていましたが、あまり赤裸々には言わないで、ある程度包むように言ってくださいとお願いしました。ストレスが癌に1番悪いと思ったからです。さらに医者は、私に「覚悟する必要がある」というようなことを言われました。私は、神様が必ず癒してくださると信じていたのですが、医者からいろいろときついことを言われて、その日から食欲がなくなり、長い間続きました。

その後、夫と私が医者と面談することになりました。医者は夫の心にダメージを受けないように説明してくださり、手術して前立腺を取ってしまうのが一番よいが周りのリンパ節や他に転移していれば無駄になる、しかし手術以外に完治はありえないと言っていました。私は夫に、医者の言うこと(医学の立場からは当然なこと)を全部は受け入れないように、癒し主なる神のみ言葉を100%信じるように言い、必ず癒されるからと夫を励まし続けました。

聖書のみ言葉では「イエス・キリストの打たれたみ傷により、あなたがたは癒された」と書いてあるからです。しかし、時々フッと、本当に夫は死んでしまうのではないだろうかと思い、ものすごく悲しくなったこともあります。夫の行っている教会では、私たちの知っている信者さんが何人か癌で亡くなっていますし、また、夫の母教会出身のある牧師さんも癌で亡くなりました。

私達は癌について何も知りませんでした。でも、それからというものあらゆる情報を集め始めました。どのような食事療法をしたらよいか、どのような生活をしたらよいか、機能性食品はどのようなものがよいのか…。主人もクリスチャンなので、主人も私も個人的に祈りましたが、必ず毎日2人で心を一つにして祈りました。私の母もクリスチャンなので勿論祈ってくれましたが、私の牧師である村田先生とお母様の初枝先生とその教会の方々、そしてうちの家庭集会の皆様にも、ずっと執り成しのお祈りをお願いして、長い間祈っていただきました。

祈りは、イエス・キリストの御名でイエスの血潮で家族全員を覆い、癒しのみ言葉の告白と、イエス・キリストの御名の権威により癌の霊を縛り、追い出し、癌細胞と新生血管に死滅するように命じ、インターロイキン12が十分に出て、白血球、リンパ球、顆粒球、ナチュラルキラーT細胞が活性化して、癌細胞を殺すように命じました。さらに血液がきれいな弱アルカリ性になって血流がよくなり、すべての機能が健康になるように等祈り、異言でも祈りました。前立腺が肥大もしていたので、本来の大きさになるようにイエスの御名で命じ、尿道が広がって尿を勢いよく流すように命じ、そのとおりになりました。

去年(2000年)10月、前立腺の組織を採って調べる針生検をすることになり、約1ヶ月前からそのことのために祈り始め、「針生検の結果は生きている癌細胞が1つも見つからなかったことを信じて感謝いたします。」と告白し続けました。
10月18日に夫の針生検の手術がありました。


私はその日、村田先生の集会の日でしたので病院に行きませんでした。その夜、なかなか電話がこないので心配していましたら、9時ごろやっと夫から電話が来て、今日は大変だったと言うのです。新米の医者が針生検をしてくれて、下手だし、痛いし…、しかも主治医が新米の医師の後で針を刺して採り、今までは6か所組織を採るのに今回は9か所くらい採ったと言うのです。終ってからも痛いし、出血はひどいし、やっと落ち着いてきたので電話したと言うのです。

私は、あんなに祈ったのになぜそういうことがおきるのだろうと思いましたが、その夜は夫の傷の癒しのため、出血と痛みが止まるようにと祈りました。次の日には出血も痛みも止まり、退院することができましたので感謝しました。そして10月31日に検査の結果を聞きに2人で病院に行きました。その結果、腫瘍マーカは6月からずっと0.2でしたが、0.1に下がっていました。そして医者から「検査の結果、生きている癌細胞は一つも見つかりませんでした。」と言われたのです。「今後も同じ治療を続けますが、気を抜かないように。」とも言われましたが、本当にハレルヤ!です。踊り出したい気分でした。

癌が見つかってから2年2ヶ月、長い戦いでしたが、癌細胞がついに消滅して勝つことができた喜びは、戦った人にしか分からないかもしれません。癌が消えた喜びと、信仰でイエス・キリストの御名によって命じ告白し続けたとおりになりやっぱりこれで良かったのだという喜びと、二重にあります。

すべてに時があると聖書に書いてありますが、神様の時が来て癒してくださったと思います。この2年間、私たち夫婦はまさに信仰の訓練を受けました。悪魔は癌を持ってきましたが、神様はさまざまな励ましと助けとを具体的に沢山与えてくださり、信仰を鍛えて勝利させ、全てのことを相働かせて益にかえてくださいました。ロマ書8:28に書いてあるとおりです。

次に神様の具体的な助けと励ましを感謝しつつ記したいと思います。

☆ 3年前の8月に神様は夫の前立腺に炎症を起こし、高熱を出させて癌があることを知らせてくださいました。もし、あの時熱が出なければ発見が遅れ、癌が進行して全身に転移してしまったかも知れません。一歩手前のギリギリのところで知らせてくださいました。

☆ そして8月より前に知らなくて、本当によかったです。もし前から癌があることが分かっていたら4月から子会社に再就職をすることができなかったと思いますし、7月に外国に定年旅行をすることもなかったと思います。神様は最も適切な時に知らせてくださったのです。

☆ 夫が初めて抗癌剤投与をするため入院する朝、まだ布団の中にいたとき、賛美歌291番が不思議に夫の心に聞こえてきたそうです。「主に任せよなが身を、主は喜び助けまさん、忍びて春を待て、雪は解けて花が咲かん、 嵐にも闇にも、ただ任せよ、なが身を。」、それで夫はとても励まされた、不思議だったと言っておりました。

☆ 癌が発見されてからすぐ、あちらこちらのテレビ番組で前立腺癌の特集が放映されました。神様が集中的に情報を与えてくださったように思います。

☆ 当時息子が会社の甲府支店に勤務していて、癌に効くといわれるサルノコシカケを割合安く沢山買うことができました。今もその煮出し汁を飲み続けています。

☆ 癌に対する免疫力と体力を強化すると言われる機能性食品(AHCCやサメ軟骨など)の本がちょうど発売されたので読んで、それらの食品を買って飲み(食べ)続けることができました。

☆ ある方より、玄米・菜食を中心とした「薬を一切使わないで病気を治す本」(森下敬一著)の本をいただき、参考にすることができました。(玄米、野菜、豆類、海草、魚、きのこ、色々な薬草茶等が中心) また、抗癌作用のある食品、薬草類を近くのスーパーで比較的安く、すぐ手に入れることができました。

☆ なるべく無農薬の有機野菜や無添加食品が良いのですが、なかなか手に入れることができません。これを(産直と)“手をつなぐ会”を通して手に入れることができました。

☆ 私は10年以上、聖書の癒しの信仰を村田雅春先生他から学んできたので、必ず癒されるという信仰を持って戦うことができました。

☆ 夫の癒しに関して個人預言を村田先生から何回かいただきました。例えば「あなた自身が夫のことについて祈ったり悩んだり、色々なことをしていますが、しかし悩むのではなく、信仰で勝ち取っていくものだと言うことを覚えておきなさい。私はあなた方に勝利を与えます」、また、「祈りがパッと答えられることもありますが、長くかかることもあり、色々です。しかし忍耐を持ってそれらのものを待ち望むならば、必ず勝ち取ることができるし、また、人々に実体験として語ることができます。この事について、あなたに耐えられないような苦しみを与えることはありません。私はあなたを娘として、夫を息子として扱っています。」

☆ 主治医はとてもよい方で、充分に時間をかけて話し合いをしてくださり、手術することを勧められましたが、最終的には夫に選ばせてくださり、夫は手術しないほうを選んできました。

☆ 会社の上司の方々の理解と励ましがあって、毎日、朝は遅く出勤し、夕方はその分遅く帰ることができました。朝、ゆっくり起きてゆっくり朝食を食べてから出勤できたことは、ものすごくプラスになっていると思います。

このような経過を経て、腫瘍マーカが0.1になってから9ヶ月経ちます。確実に癒されてきましたが、期間が長いので忍耐も必要でした。前立腺癌は10年以上かかって少しずつ大きくなるらしいので、2年と少しで消えたことはすばらしいことだと思います。神様と多くの方々から沢山の助けと励ましをいただき、感謝しております。
すべての栄光を神様にお返しいたします。

聖書の詩篇103篇2〜5節

わが魂よ、主をほめたたえよ、主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
主はあなたのすべての咎を赦し、
あなたのすべての病を癒しあなたの命を穴(地獄の)から贖い
あなたに恵みと哀れみとの冠をかぶらせ
あなたの一生を良いもので満たされる。



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