欺瞞国家の行方-そろそろ末期的症状が

Japan To Dump Deadly Fukushima Nuclear Waste Into Pacific Ocean

Japan has announced plans to dump 920,000 tons of deadly Fukushima nuclear waste into the Pacific ocean, saying that they can no longer contain the waste on land.

これは酷い。原爆を落とされ、核にはもっとも潔癖だったはずのニッポンが世界の核汚染の元凶となっている。この国の欺瞞性の象徴。表の潔癖さは裏のカモフラージュであることが多いわけ。表はスーツを固めたカツカツのキャリアウーマンが裏で遊んでることはよくある。核三原則も実はオモテだけだったことはすでに明らかにされているが。

<ペリー開国=政治的去勢>⇒富国強兵軍国化⇒対米報復戦争⇒<敗戦=軍事的去勢>⇒経済大国化⇒米ロックフェラービル買収⇒<バブル崩壊=経済的去勢>⇒失われた20年⇒<原発事故=倫理的去勢>。この国はアメリカとの関係ですでに4回去勢された。ちょうど秦末期の趙高や、三国志の宦官たちがその歪んだコンプレックスから政治権力を握ったのと同じように、安倍ちゃんも宦官コンプレックスを抱え、その補償的試みを企てている。

国民の側にも同じコンプレックスがあるから安倍ちゃん見てると自分のそれを投影してしまう。だから安倍ちゃんは嫌悪される。政治屋と国民は合わせ鏡。ニッポンはエディプス葛藤を克服できず、それどころか去勢されて、辛うじて表の繁栄でプライドを保っているだけ。が、それは宦官と同じ去勢されし者の虚勢なのだ。

三島由紀夫も祖母夏子のカプセルの中で育てられ、エディプス葛藤を経験しないままオツムだけは発達し、それで認められた。貧弱な体がコンプレックスだったが、ある時ボディビルに目覚め、自分も「男」になれた。が、本質は去勢されし者の虚勢だったのだ。彼も米の奴隷的ニッポンの様に自分を投影してしまったわけ。だからこの国で生きることは自分の理想像を汚すことと感じた。で、究極のオツムの空転現象として『憂国』的に腹を切るしかなかったわけ。これらは三島の言葉、今を射抜いている―

・世の中って、真面目にしたことは大抵失敗するし、不真面目にしたことはうまく行く。
・未来のための行動は、文化の成熟を否定し、伝統の高貴を否定し、かけがえのない現在をして、すべて革命への過程に化せしめる。
・崇高なものが現代では無力で、滑稽なものにだけ野蛮な力がある。
・守るという行為には、かくて必ず危険がつきまとい、自己を守るのにすら自己放棄が必須になる。
・言論の底には血がにじんでいる。そして、それを忘れた言論はすぐ偽善と嘘に堕する。
・日本で言論と称されているものは、あれは暴力。
・人間はどうせダメだと思うと、非常に理想が観念的になるわな。どうせダメだと思う人間の思っているユートピアは恐ろしいよ。
・生きるということは、自己が美しいものになることを否定することだ。

20年近く前、私はニッポンは右左に揺れつつ、このままだといずれ分裂病の陰性症状(無気力・無感動・自閉など)を呈するに至ると予測したが、すでに出生率低下に見られるとおり生命力の枯渇が顕著になっている。ある意味、安倍ちゃんに対する批判も、それをしてないと自分の陰性症状を認めざるを得なくなり、自分自身の存立が脅かされる深層心理的危機感を覚えているのかもしれない。

最近の日本に思う
「君が代・日の丸」に思う
閉鎖社会の共同幻想に思う

いずれにしろニッポンは末期的様相を呈しているが、三島的に屈折したプライドを保つため、発作的に”腹切り”をしかねない状況に陥りつつある悪寒を覚えているところではある。

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