世のシステムはマインドに構築されたマトリックス
再建主義の富井氏が興味深い論考を書いておられる。世のカネのシステムがいかに詐欺的であるか。10人の子供たちがママごとをした。9人は労働者役。1人は銀行家。労働者の一人が銀行家に何かの労働を提供する。銀行家は紙に100ドルと書いてスタンプを押して渡す。その100ドルがこのママごとの世界に流通するわけだ。銀行家は何もしない。ただ数字を書いてスタンプを押すだけ。
これ、実は現実の銀行がしていることなのだ。繰り返すが、簿記の知識が必要となるが、ちょっと付き合ってください。銀行が資本金を集めて開業した(ちなみに日銀の資本金は1億だけ!?)。このときB/Sはこうなる。
借り方 | 貸方 |
現金100万 | 資本100万 |
これを融資するときはどうなるか?現ナマは100万しかない。が、例えば、10%を残して(日銀の当座預金に入れる)90%を融資する過程を繰り返すと、無限等比級数の公式により、帳簿上の数字は
$$\sum_{n=1}^{\infty }100\cdot 0.9^{^{n-1}}=\frac{100}{1-0.9}=1000$$
に膨らむ。この10%を準備率というが、1%ならば100倍になる!つまり銀行は現ナマはなくとも、1,000万までは貸し出せるのだ。そこで1,000万を融資するときはB/Sはこうなる。
借り方 | 貸し方 |
貸付1,000万 | 預金1,000万 |
現金100万(日銀預け10+90) | 資本100万 |
こうしてこの銀行の資産は1,100万となる!(日銀預けも現金としておきます)ポイントは原資100万から融資しているのではないのだ! ただし、これで自己資本比率は100/1100=9%となる。要するに貸出が増えるほどに自己資本比率は低下する。そこでBIS規制などがかけられるわけ。これでかつて貸し渋りや貸しはがしなどが起きてデフレ不況となった。
現在は日銀に預けると金利を取られる(マイナス金利)ので、日銀当座には入れず、市中に流す方向で、デフレ脱却を図っているわけ。現在市中に流れているカネは400兆弱とか[1]市中に流れるマネーは、<マネタリーベース(1981/3月以前)=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「準備預金額」>と定義される。。このグラフを見るとバブル期の異常さが分かる(日銀のサイトより)。
が、これらのカネは現ナマではない。銀行が貸し出した帳簿上のカネだ。要するに誰かが借りてくれたので、その分が市中に回る。カネの基本は借金なのだ。B/Sを追っていくと、日銀レベルではカネの担保は国債であって、ゴールドではない。そして政府のB/Sでは国債は右の借金となり、左(資産)にあるのは? 実は右(負債+自己資本)より少ない! 平成27年度のB/Sは次のとおり。
債務超過520兆! 繰り返すが日銀の紙幣発行残高は98兆円程度。国民金融資産が1,500兆と言われているが、それは借金による幻なのだ。もともとそれはない! しかも借金には金利が付く。だから10人の債務者のうち誰かがポシャって、その人の資産を売って他の金利分を負担せざるを得ない。経済はゼロサム・ゲームだから。
これが世のシステムなのだ。アダムが禁断の木の実をかじって以来、あの者が巧妙に構築してきた。人々はカネがあればハッピーになれる、人生安泰、安らかに楽しく生きることができると思い込まされている。
また、わたしたちは神から出た者であり、全世界は悪しき者の配下にあることを、知っている。-1John 5:19
それは数年前の誘拐された女子中学生と同じように、あの部屋の中のマトリックスと同じなのだ。あの部屋での犯人との間で構築されたプロコトルに従っていれば、とりあえず死はまぬかれる。だから、彼女はひとりでコンビニに買い物に行きながら、助けを求めることもせず、大学生の指示に従っていた。
これと同じことが世のマトリックなのだ。苦しい、何かおかしいと思いつつもサタンの指示=世のプロトコル=に従いつつ、助けを求めようともしない。キリストはわれわれをそのマトリックスから解放してくれた! が、ここにまたサタンの罠がある。そう、言わずもがな、キリスト教なる宗教マトリックスである。以下省略・・・。
Lukeさん、確かにあなたの言われることはわかる。じゃあ、どうやって生きたらいいの!?と言われるキリスト教徒がかなり多いと思う。これ自体が証明しているのだ、フェイスを知らないことを。聖書は言うではないか。義人はフェイスによって生きる、と! 以下略(☞マトリックス・シフテド)。
References
↑1 | 市中に流れるマネーは、<マネタリーベース(1981/3月以前)=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「準備預金額」>と定義される。 |
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