日銀の未来は?-鶏と卵-

先の藤巻氏の本読了。彼は連結決算でもマネーを擦り続ければ、結局ジンバブエのようにパン一斤が4万5千ジンバブエドル(=0.45ドル!)みたいなハイパーインフレになると。

今の量的緩和をテーパリングしても出口、つまり国債を手放すときに暴落が起き、債務超過に陥る。もちろん金利は高騰。加えて当座口座(の超過分)の金利分で利益は一挙に吹っ飛ぶと。つまりメタボ化した日銀のB/Sはダイエット不可能、出口なしだから、日銀破綻は時間の問題、今のうちにドルか仮想通貨に避難せよと。

彼の解決策は円安にある。これはずっとフォローしているので分かるが、一貫している。今のデフレも円高のためであると。もっと誘導せよと。ニッポンは金利が低く、アメリカは利上げ、よってドル高になる。が、また低金利は長短金利の差を縮め、銀行の体力を消耗させる。(ここが矛盾していると思うが)

CDSなどの金利が低いのは日本政府はいざとなれば国民の預金凍結とハイパーインフレにより、国民の犠牲の上に自分だけは助かるからだと。かくして日銀ハルマゲドン的理論を展開している。これはつまり政府+日銀の連結決算の<国富/マネー>の左側に対する見方が悲観的であることを意味する。

つまり彼の(実は以前のぼくのでもあるが)マトリックスではすでにニッポンは少子高齢化で生産力は低下するからマネーの増加はハイパーインフレでしかないわけ。結果が先にありきなのだ。なぜ少子化なのか。将来が見えないから?それとも少子化だから将来が見えないのか?ここでも鶏と卵なのだ。

問題は、あなたはどっちのマトリックスを選びますか?だ。IMFの分析では財政健全化はすでに達成されている。

追記1:ちなみにこの本『2017年 日銀破綻: マイナス金利・異次元緩和の崩壊で激変する金融市場』は中古が1円(笑)

追記2:IMFが公表した日本の財政「衝撃レポート」の中身を分析する

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