Dr.Lukeの一言映画評:『マルクス・エンゲルス』
2019-01-31
そして現代、バビロン化した資本主義社会では啓示録の次の言葉のとおりだ。
その商品とは、金、銀、宝石、真珠・・・家畜、羊、馬、馬車、奴隷、魂(Gk. souls)である。-啓示録18:12-13
この大野君の叫びで分かる通り、魂が商品とされている。奴隷は肉体を、魂は人の尊厳を、生存を担保する財を得るため貨幣との交換物にするわけ。風俗の女性はキスは本命のために客とは絶対しないと、最後の砦を残しておくらしいが、これは魂を売らないギリギリなのであろう。非正規雇用が当たり前になり、さらに外国人労働者を入れて(加えてAIも)、労働の価値を下げる今のニッポンの有様は、マルクスとエンゲルスが見た光景の再現である。
フランスではイエロージャケット運動が革命に発展するかもと言われているが、わが国は内発的には起きない。維新の時もだが、外圧がないと変われない国柄。大衆はひたすら耐えて、自分の体のみでなく、魂までも切り売りする。抑圧されたその屈辱感をいわゆるアイドル(偶像)に投影して(礼拝)、自分の見果てぬ夢を代償的かつ刹那的に満足させる。が、アイドルには逃げ場がないのだ。風俗の女性がホストクラブに入り浸り、カネを巻き上げられることがよくあるが、アイドルのアイドルはいない。
大野君の叫びは現代ニッポンの叫びなのだ。
追記:ちなみに最近の若者は、マルクス・エンゲルスを一人の名前と思っているらしい。逆にアリストテレスが、アリスとテレス。NHKの罪は重い!では、ケーリー・ハミルトンは?(これわかる人はかなりオタかも😅)
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