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Dr.Lukeの一言映画評と本日の一冊

ファイル 248-1.jpg本日の映画。藤田まこと主演の『明日への遺言』。東京裁判と平行した横浜での戦犯裁判を扱った重い作品。司令官であった岡田資中将とその部下に関わる裁判を、淡々とお涙頂戴ではなく、客観的証言記録に基づいて映画化している。家族の振る舞いもほとんど台詞がなく、感情表現もない。藤田まことの演技も実に渋く、熟達の境地と言えるほど。歴史を冷静に検証し、ニンゲンの葛藤を描き出す作品。最後の死に際をどう迎えるか、ある種忠臣蔵の大石蔵之助の最期にも通じる潔さが際立っていた。私的には実に好きなタイプの作品だ。

ファイル 248-2.jpg本日の一冊はドクター・苫米地氏の『洗脳支配』。脳機能学者にして脱マインドコントロール/洗脳の専門家。認知心理学における内部表現(私的には、内的世界モデル)を、相手にこちらに都合よくどう構成するか、これがMCの原理であり、ここに認知的不協和最小化により、MCが成立する。

で、今回は苫米地氏が経済を通して、アメリカがニッポンをいかにコントロールしているか、またその背後にロックフェラーやロスチャイルドの存在があり、ニッポン人は戦争後GHQのMCによって見事に"罪の意識"を刷り込まれるWGIP(War Guilt Infomation Program)を受けていると示唆。私的には「去勢」なわけだが、かくして戦後延々とマネーを巻き上げられているわけだ。今般のサブプライム問題も実は巧妙な仕掛けがあり、これによってニッポンの富をアメリカに移転する策が仕掛けられており、少なくとも5年以内にニッポンはIMFの管理体制に置かれると予言する。また国内においてもいわゆるエスタブリッシュメントが平民をいかにコントロールして従属させているか、その心理学的メカニズムを暴く。

そもそも経済システム自体が壮大なMCなのだ。例えばニッポンの個人金融資産が1,500兆あると言われている。が、日銀の発券量は75兆程度。みなさん、このカラクリが分かりますか?いわゆる信用創造なるものだが(無限等比級数)、一言で言えばすべては帳簿上の数字だけ。がないのだ!かくして私たちがリアリティーとして信じ込んでいるものが単なるフェイクであることを指摘する。この経済システムこそは聖書のバビロンの一面なのだが、人類はシヌアルの地に生まれたニムロデ以降、数千年に渡ってそれによって欺かれているわけ。いずれ宗教と経済を通して、世界統治がなされるわけ。

その奴隷から解放される道が、大脳辺縁系のコントロールにあると説く。おいおい、私が言っていることとまったく同じだ!具体的には煩悩(低次の欲求)を避け、消費を最小限に抑え、貯金はせずにゴールドを貯めること。資産運用は国内に限定し、ドルなどに流してはならない・・・等々。いずれ世界の支配層は統一貨幣による世界支配体制を確立するが、その際の奴隷化策の手法は生権力にあると予測する。では、その体制から自由であるためには・・・?ある種、私がここで何度も書いてきたことを裏付けてくれているし、さらに先に紹介したベンジャミン・フルフォード氏の観察とも合致する。

先に小泉さんが郵政選挙をしたとき(アメリカに郵貯200兆を還流させるため)、大衆をA,B,Cランクに分けたそうだ。Aは支配層。この人々は自律しており、自ら情報を収集・分析するインテリジェント層であるからコントロールは困難。C層は社会の落ちこぼれ底辺層。彼らは相手にするまでもない。問題は情報を鵜呑みにして、自ら考える事もない、体制迎合のB層。私が「愚かな大衆」と呼ぶ層だ。この層を小泉氏はメディアなどにより見事にコントロールした。今後起きてくることは、この小泉氏のなしたことの世界規模の現象であろう。時代はやはり壮大なフェイクの時代なのだ。

ちなみに苫米地氏とはパワー・フォー・リビングおよびクリスチャン・トゥデイ関係でコンタクトがあり、情報の交換もある。彼もPFLをBlogで批判したところ、官公庁などに彼を中傷する文書がばらまかれ、書評などにも悪質な書き込みがなされたようだ。キリスト教の団体を批判する事は実にリスクを負うことなのだ。

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ギリシャ語直訳によっていわゆる聖書翻訳を批判的に検証するサイトを見つけました。とても興味深いトピックを扱っていますね。

聖書研究総合サイト(→http://bible.ne.jp/

Comment

300分の1

いい人を演じる牧師と信徒、問題はそこに気付かないままに宗教生活を継続している事。フェイクの中は居心地がいいのさ

  • 2008/03/06 01:38
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Luke

そうですね、世も教界もホンネは抑えつつ、役割分担と言うか、ロールプレイング・ゲーム的要素が必要なのでしょう、ソツなくやるためには・・・。

  • 2008/03/06 07:29
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