国民皆保険の危機!?
- 2011/11/04 17:44
- Category: 社会
- Tag: TPP 医療費 医療保険制度
風邪が本格的になってしまい、声が完全につぶれた。微熱があって、一日中ダウン。だが、医療機関にはほとんど行かない。源泉で社会保障費をかなり取られているが、どうみても出費の方が多いのだ。かつては国民保険で満額(55万/年)を払っていたが、これは明らかに搾取だと思っていた。
で、このような記事が・・・。
どうみてもこの制度が疲弊しているわけで、この上でTPPによる開放政策とかになると、間違いなく盲腸のオペで200万とかを取られるようになるだろう。
ちなみに次のデータをご覧いただきたい。
これは医療費の伸びを表したグラフ。現在約35兆円。ちなみにパチンコ市場が20数兆円。これでも対GDP比は世界的には低いのだ(下図)。明らかにアメリカの異常性が分かる。
そしてこちらの図は高齢化率と医療費の関係を表すものだが、ここでも日本は優等生であり、アメリカの異常性が分かる。どうみても破綻しているであろう。
また次の図は医療費と寿命の関係を表すグラフだが、対数曲線に回帰されており、医療費が増加しても寿命は頭打ちとなることが分かる。そしてこの図でもアメリカの異常性が目立つ(膨大な医療費の割に寿命は延びていない)。
かくのごとく、わがニッポンは医療費が重圧になると言われているが、実は世界レベルではかなり優等生なのだ。かくしてTPPの意図はもうお分かりであろう。明らかにマスコミなどを通じて、現在の国民皆保険が崩壊するとの懸念をオツムのよろしい国民様に刷り込み*1、TPPはそれを解決するために必要だと誘導したい節が見られるのだ。もしTPPでこの領域が侵されるならば、アメリカの医療状況と同じ事態が起きることは火を見るよりも明らかだ。アメリカはすでに破たんしているのだ。
極私的には私学共済に加えて個人医療保険に加入しているが、アメリカ化されるならば、今の負担で済まなくなることだろう。TPPの目的はすべてをフラット化し、グローバル化の美名の下で、最終的に国家の主権と統治機構を支配すること。ただでさえ、わが国は国家の体をなしていないのだ。TPPなどに加盟すればどうなるか・・・、言わずもがなだ。
■データの出展:社会実情データ図録
*1:亀井氏がこんなことを言っているが、まことに正解。国民がオツムがよろしいからだ。バブルを潰し、政治家を潰し、官僚を潰し、医療を潰し、結局自分たちの首を締めるニッポン国民。はあ、ええじゃないか、ええじゃないか!
国民新党の亀井静香代表は31日夜、都内で開かれた民主党議員の会合であいさつし「政治家が駄目になった原因は、国民がほとんどいかれてしまったからだ」と述べた。
日本の現状について、米国と中国の間で埋没するとの危機感を強調。政治家が駄目になったことが原因だと指摘する中で「国民」に言及した。「このままでは国民が集団自殺するような状況になる」とも指摘した。
HS(=Sky)
私も、恥ずかしながら、「日本の医療費が実は決して高くはない」ことを、「医師会の反論」で数年前に初めて知りました。
ルークさんが、その辺を冷静に検討してくださって感謝です。
(また、先日のメッセージも、世界の政治・天変地異・原発事故などのできごとを聖書から解釈・検討するという点で、大変ためになりました。私のいる新潟県も、どうも、放射能汚染の対策・検討がやはり必要のようですし、もちろんですが、ひとごとではありません。)