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ノーマルシー・バイアス

目の前の森はいまだこれまでどおり。冷たい風が肌を刺す。ところが太陽が荒れているようで、昨晩、日本でも北海道あたりでオーロラが見えたかも、とか。


わがニッポンはついに、31年ぶりに、2011年2.4兆円の貿易赤字。財政赤字については、IMFによると消費税15%にする必要があると(今朝の日経によると残高1,085兆円)。ところが若者層では約半数が失業中か非正規雇用。このグラフは年齢別失業者数と非正規雇用数の割合。

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この記事のように正社員の解雇による雇用市場を流動化し、競争を活発化させる事は、残念ながら日本人には無理だ。この国民は帰属意識によってアイデンティティを得るため(埋没型アイデンティティ)、安定した帰属感がないと能力も発揮できないのだ(技能の継承もできない)。今の状況はバブル時代に、好きな時に好きなだけ働ける非正規雇用がもてはやされ、それに乗ったうえ、さらに合法化までした国民さまの蒔いた種によるのだ。その後、国民さまの圧倒的支持を受けた小泉・竹中がニッポン社会をさらに壊した。私は日本人にはグローバリズム(=アメリカ化)などは無理、これまでどおりの終身雇用と年功序列が必要と言ってきている。が、すでに去勢された国家、もう崩壊を止めることは出来ない。国民さま自らがその道を選んでいるのだ!

カエルをいきなり熱湯に入れると暴れるが、水から徐々に熱すると気持ちよく逝ってしまう。これを「ノーマルシー・バイアス」と呼ぶことは前にも書いたが、太陽の異常もニッポンの現状も、すでに相当にやばい水準にあるのだ。それが何か当たり前かのように感じているところが怖い。終わりの日はノアの日の如し。

人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。洪水前の日々は、ノアが箱舟にはいるその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです。-Matt 24:37-39

時のしるしはすでに十分過ぎるほどに与えられている。主は偽善の律法学者たちに言われた:

あなたがたは、夕方には、『夕焼けだから晴れる。』と言うし、朝には、『朝焼けでどんよりしているから、きょうは荒れ模様だ。』と言う。そんなによく、空模様の見分け方を知っていながら、なぜ時のしるしを見分けることができないのですか。-Matt 16:3

流されるまでは気がつかないのだ。まさに「ノーマルシー・バイアス」のなせる業。地上に何かを建てようとする者、主の軍勢と争う者、彼らはみな恥を被るであろう(Luke 14:28-32)。主は言われるのだ:

わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのち(原語:)までも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしの弟子になることはできません。-Luke 14:26-27

主は絶対的に排他的である。主以上に心を囚われる者や事は許さない。それらを憎む必要があるのだ。現代のヒューマニズムで汚染された砂糖まぶしのニッポンキリスト教徒たちが最も聞きたくない聖句がここだ。彼らは自己憐憫の霊に囚われている。しかし反発することは、実は自分の深いところでは知っているからなのだ。自分の霊が自分をすでに裁いている。だから外からそれを言われたくはない。これがゆえにあらゆる理屈、時には神学・哲学などを振り回して自己正当化を試みる。しかし彼らはすでに裁かれてしまっている

今後の霊的あゆみには、霊と魂の徹底的な切り分けが必要となる(Heb 4:12)。セルフの痕跡を残すものは、ただちにロトの妻の運命に落ちる。そして残念ながら、滅びに至る広い道をいく者が多いのだ。忌まわしきニッポンキリスト教。セルフ教に堕ちた彼らは主イエスの名を用いて「砂糖まぶしの福音」を語り、多くの人々を滅びへと招いている。彼らに対する裁きは重いものとなる。神の真理と知恵に逆らって立つ者はことごとく打ち砕かれるであろう(2Cor 10:4)。その前に、自分を否み、自ら膝を屈めた者は幸いだ。

追記:アメリカもすごいことになっているようだ。国内向け軍事配備。

追記の追記:国家公務員の給料8%以上削減が決定。縮小均衡どころか、縮小蟻地獄へと落ちていく。私は2008年に民主党は脳内空転内閣、ニッポンを崩壊させると言ったが、そのとおりになっている。1,000兆の借金を返すにはインフレ、つまり名目の拡大路線に持っていくしかないのだが、逆のことをよくここまでするものだ。根底には持たざる者の持てる者に対する嫉妬があり、それに媚びているのが民主党だ。妬みによる足の引っ張り合いは、カインとアベルの相克に落ちている「花見酒の経済」のニッポンキリスト教の得意とするところ。まことに合わせ鏡ではある。

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