春を惜しむ
春興 未だ窮めず
鶯亂る 軽寒 綠 紅に映ずる
花叢 繁蕋(はんずゐ) 盡く玲瓏たり
密雲 寂寂として 春 將(まさ)に老いんとす
幽靜なる芳辰 興 未(いま)だ 窮めず
鶯亂る 軽寒 綠 紅に映ずる
花叢 繁蕋(はんずゐ) 盡く玲瓏たり
密雲 寂寂として 春 將(まさ)に老いんとす
幽靜なる芳辰 興 未(いま)だ 窮めず
・玲瓏=華やかな様
・芳辰=彩り豊かな春
(七言絶句・仄起式・一東韻)
(C)唐沢治
この時期にしては鶯も困惑するごとくに、ちょと肌寒い。頬をなでる風が肌をキリっと引き締める。緑が濃くなる中にあでやかな花が咲き誇る。雲が濃く、雰囲気は寂しげ、春ももう終わろうとしているかのようだ。しかし静かな物憂い春の興を窮めることはまだまだだ。
Jazzだとこんな感じか・・・
You must believe in spring