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Jazz と 漢詩

この二つの文化、人間の哀しみ、人間の歓び、人間の不条理、人間の愚かさ、そう、人間の生・・・。人間、なんと愛おしむべき存在ではないか。そう、所詮この世は浮世狂言。その浮世を生きる人間の悲喜劇を謳っているのだ。あまりにも異なるようで、実は深い処で似ていることに気が付いた。

THE DAYS OF WINE AND ROSES

 蝸牛 角上 何事をか爭ふ
 石火 光中 此の身を寄す
 富に隨ひ 貧に隨ひ  且(しば)し歡樂せん
 口を開きて 笑はざるは 是れ癡人

 カタツムリのツノの上のような狭いこの浮き世の中で、何を争っているのだ。
 火打ち石の一瞬の火花の輝きのような仮住まいの身。
 豊かな者は豊かなりに、貧しい者は貧しいなりに、しばらくこの世に生きている間は楽しんで過ごそう。
 口を開けて高らかに笑わない者は痴れ者(あほ)である。 

唐代長安音(推定)による詠唱

さて、これからレイトショーだ・・・・。

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