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中国への思い入れ

再建主義の富井氏は中華人民共和国が崩壊するように、無数回祈っているそうだ。確かに共産党中国は私も好きではない。ウォッチマン・ニーをアメリカ帝国主義のスパイとして労働改造所に20年間幽閉した党だ(→ウォッチマン・ニーの証し)。

思い起こすと私が中国に惹かれたのは『西遊記』、小学生の頃夢中になったものだ。何というか伝奇物語に対する怖さとワクワク感でその世界にどっぷりとはまったものだ。高校時代には、前に書いたように、漢文や中島敦を通して魅了された。ニーのことは、もちろんクリスチャンになった後に知ったわけだが、ここで共産党中国の現状を知った。

そして山崎豊子の『大地の子』。これは『文藝春秋』の連載は知っていたが、私は映像派なので、やはりNHKの95年のドラマではまった。現在もVHSに撮りためてあった映像をDVD化している。上川隆也が中国語はできないにもかかわらず、音だけを記憶して、現地のスタッフも舌を巻くほどの中国語の台詞をしゃべったことには驚きだった*1

で、もっとも最近では、この春の『三国志』により、すっかり漢詩に入れ込んでいるわけだ。特に悪役の曹操の詩は実に壮大かつ剛健。男の体臭がプーンとするように感じられるのだ。そう、昔のブロンソンのマンダムのCM的か。・・・しかし、今のニッポン、男の体臭が嫌われるようになって久しい。TVにはおねぇが蔓延り、どこもかしこもみんな女の○○ったような社会になってしまった。この鶴田浩二の台詞ももう聞かれない。

今や、世界の中心は中国*2。その四千年の歴史とスケールは侮りがたい。さて、今晩は・・・

*1:一流の役者は耳がいいのだ。ジュディ・オングなども4ヶ国語をしゃべるが、耳がすごいのだとか。
*2:ちなみに田中宇氏の最新のニュースレターも「中国の影響力拡大」である。

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