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七夕(しちせき)を想う

本日、ひとつの仕事納め。夏休みがすぐそこに・・・。さて、そろそろ、7月7日、七夕の日。旧暦の7月7日は新暦の8月13日、それはもう初秋の節句。わし座の1等星アルタイル(牽牛星)=彦星と、こと座の1等星べガ(織女星)=織姫が一年1度だけ逢うことを許された夜・・・。世間は選挙だ、クーデターだと喧騒を極めているが、だからこそ、あえて夜空を見上げてこのロマンスに想いを巡らすのだ・・・・。この詩人は漢の無名氏。

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右上が織姫、左下が彦星(だと、思う・・・)

 迢迢たる牽牛星
 皎皎たる河漢の女
 纖纖として素手を擢(あ)げ
 劄劄として機杼を弄す
 終日 章を成さず
 泣涕 零ちて雨の如し
 河漢 清く且つ淺し
 相去ること複た幾許ぞ
 盈盈たる一水の間
 脈脈として語るを得ず

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