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中隠-白居易

白居易の生き方はわが理想、けっこうこの線で生きているかも、と極私的には思っているところではあるが・・・。

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大隱は朝市に住み、小隱は丘樊に入る。
丘樊は太だ冷落、朝市は太だ囂喧。
如かず中隱と作り、隱れて留司の官に在には。
出づるに似て復處るに似たり、忙しきに非ず亦閒なるに非ず。
心と力を勞せず、又飢と寒とを免る。
歲を終るまで公事無く、月に随ひて俸錢有り。
君若し登臨を好まば、城南に秋山有り。
君若し遊蕩を愛せば、城東に春園有り。
君若し一醉を欲せば、時に出でて賓筵に赴け。
洛中に君子多し、以て歡言を恣にす可し。
君若し高臥を欲せば、但自ら深く關を掩へ。
亦車馬の客、造次門前に到る無し。
人生れて一世に處る、其道兩ながら全くし難し。
賤くしては卽ち凍餒に苦しみ、貴くしては則ち憂患多し。
唯此中隱の士、身を致すこと吉にして且安し。
窮通と豐約と、正に四者の間に在り。

然り、「唯此中隱の士、身を致すこと吉にして且安し。窮通と豐約と、正に四者の間に在り」なのだ

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