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本日の一冊:三国志演義

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羅貫中による三国志の集大成。その日本語訳全四巻。これから年末にかけてのチャレンジ。邦訳はリズム感があって、読み易い。『演義』では劉備を徹底的に理想的英雄とし、曹操を理想的悪党にしている。「治世の能臣、乱世の奸雄」と評された曹操であるが、法律や漢詩や音楽に秀でており、劉備よりはるかに能力もあり魅力的な男なのだ。

かくしてチョイ悪を気取る極俺的には曹操こそ英雄なのだ。野球で言えば(もっとも最近はまったく観てないが)、劉備は巨人軍みたいなもの。今回惨敗を喫したようだが、表向きキレイ過ぎて、嘘っぽくて好きじゃない。原監督とか極私的にはウザっとする(あ、ファンの方がいたら怒らないでっ!)。・・・というわけで私の好きな曹操の詩、『対酒』の一部を・・・

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 酒に対しては当(まさ)に歌うべし、人生 幾何(いくばく)ぞ
 譬(たとえ)ば 朝露の如し、去りし日は苦(はなは)だ多く
 慨して当に以て慷すべし、幽思は忘れ難く
 何を以て憂いを解かん、唯だ杜康(注:酒の名)有るのみ
 青青たる子が衿、悠悠たる我が心
 但だ君が為の故、沈吟し今に至る

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