イスラム国、オスマン帝国の再来
すでにISISの意味についてはこう書いている:
かくしてこのISISの動きはアッシリア、バビロニア、そしてペルシャ帝国の再来となる。ついにはかつてのオスマン帝国が再来する(→「本日の一冊:トルコの台頭」)。まさにニムロデの拠点、シヌアルの地だ。文字通りのバビロン。そしてそれはエゼキエル38章(Eze 38:3-9)へとつながるのだ。
この度、ついに独自通貨を発行することになった模様。私の診たてどおりだ。
「イスラム国」が発表した1ディナール金貨の図案=ウェブサイトから
イラクとシリアを拠点とする過激派組織「イスラム国」は13日、独自の金貨と銀貨、銅貨を発行すると発表した。独自の通貨を流通させることで経済統制を強め、6月に樹立を宣言した「イスラム国家」の正統性を高める狙いとみられる。
「イスラム国」名で発表された声明文は、「イスラム教徒は専制国の通貨システム(の利用)を強制されてきた」と指摘。支配地域内で流通しているとみられる米ドルやイラクディナールに代わる通貨として、住民に利用を促している。
金、銀、銅貨それぞれに複数のデザインを掲載。「イスラム国」の文字や、エルサレムのアルアクサー・モスクなどイスラム教に関係する絵柄が入っている。金貨の単位はオスマン帝国が発行した金貨と同じ「ディナール」。オスマン帝国を模倣することで「イスラム国家」の正統性を印象づける狙いとみられる。
「イスラム国」は6月にイラク第2の都市モスルを制圧して以降、豊富な資金力を背景に金や銀を買い集めていたらしい。住民には独自のパスポートも発行しているとされる。(カイロ=渡辺淳基)
朝日新聞社
米国が地上部隊の派遣も検討し出したようだが、これは本格的になりそうな悪寒がする・・・。