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本日の一冊

ファイル 3584-1.jpg

ちょっと高価(7,140円)だったが、気持ち抑え難く思わず購入。『詩語辞典』。漢詩は所謂漢和辞典のみでは作れない。私は『新字源』を用いているが、個々の漢字の平仄や平水韻は分かっても、熟語が勝手には作れないのだ。まあ、日本語的にはいくらでも可能ではあるが、それはJapalishと同じ。

漢詩もいろいろで、自由詩もいくらでもOKなのだが、やはり歴史の中で洗練された形式が大切。漢字には発音の語尾によっていわゆる四声-平声、上声、去声、入声-がある*1。この後者3つを仄(そく)の音と呼び、漢詩はこの平(○)と仄(●)の並びの規則がかなり細かいのだ。例えば七言絶句(7字×4句)の場合-

 ・二四不同、二六対(2番目と4番目は異なり、2番目と6番目は同じ)
 ・下三連禁止(5,6,7字目が同じ平仄で3つ連続は禁止)
 ・孤平の禁止(4字目が平の時、●○●を禁じる)
 ・同字は使用禁止(但し、蕭蕭などは除く)
 ・粘綴則(ねんてい、奇数行から偶数行に移る時は2,4,6番目の平仄を入れ替え、反対の場合は入れ替えない)
 ・1,2,4句の7字目は韻を踏む。原則は平韻だが、仄韻もあり。3句目の7字目は逆の平仄にする

かくして起・承・転・結として完結する*2。この形式は中国語の古典形式で音読みする場合、響きが美しいのだ。韻も平水において百六に分類されている(平水韻)。すべての漢字をこのように分類することもすごいが、形式がこのように歴史の中で洗練されてきたことにも感嘆する。なお、第1句の2字目が平から始まる場合を平起式、仄からを仄起式と呼ぶ。

かくしてこの制約の中で28マスの中に漢字を並べるわけだが、この点ではパズルだ*3。この時にある程度のブロック、すなわち詩語が必要となるのだ。かくして漢詩作りはジグソーパズルとも言える。もちろん自分で単漢字を組み合わせてもよいだろうが、やはり本物を用いたい。と言うわけで、この本を購入と相成った次第。実はPCのソフトでも漢詩作製支援ソフトがあるのだが、やはり辞書を引くことの楽しみがまた格別なのだ。ちなみに高校時代、英和辞書をすべてのページに赤線を引くことを目標とし、真っ赤になった辞書は実に愛着が湧き、肌身離さず持ち歩いたものだ。で、漢字が自分の詩想にぴたりとハマった瞬間が実にカイカンなのだ*4。ジグソーパズルの完成の瞬間と似ているかもだ。これで理系オツムの私も見事にハマったのだ。そう、音楽も数学だと納得したが、漢詩も数学だ*5。どうもこのふたつ、これからかなりのめり込みそうな予感がしている*6

*1:現代中国語のそれらとは異なる。
*2:このルールで7×4マスを○と●で埋めると何通りの順列組合せが可能か、とすると立派なセンター試験レベルの数学の問題となる。
*3:実際には単漢字を入れることはなく、2,2,3のリズムで決まる。
*4:まあ、所詮素人の自己満足でもあるわけだが、いずれ誰かに師事してみようかとも・・・。
*5:数学でひとつの定理を作った瞬間とか、証明し得た瞬間は、ある種の数学的世界がきわめてヴィヴィッドに見えるのだ。漢詩も同じ。そこに世界が生まれるカイカンと言える。→絵画と音楽と数学と(Dr.Luke的芸術論)
*6:音楽はSalt氏に手ほどきを受けつつ進めたいと思っているのだ、今後ともヨロシク!

春を惜しむ

ファイル 3582-1.jpg

ファイル 3582-2.jpg

春興 未だ窮めず
鶯亂る 軽寒 綠 紅に映ずる
花叢 繁蕋(はんずゐ) 盡く玲瓏たり
密雲 寂寂として 春 將(まさ)に老いんとす
幽靜なる芳辰 興 未(いま)だ 窮めず

・玲瓏=華やかな様
・芳辰=彩り豊かな春

(七言絶句・仄起式・一東韻)

(C)唐沢治

この時期にしては鶯も困惑するごとくに、ちょと肌寒い。頬をなでる風が肌をキリっと引き締める。緑が濃くなる中にあでやかな花が咲き誇る。雲が濃く、雰囲気は寂しげ、春ももう終わろうとしているかのようだ。しかし静かな物憂い春の興を窮めることはまだまだだ。

Jazzだとこんな感じか・・・
You must believe in spring

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