浮世狂言
- 2013/07/18 21:36
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 一石
世間はこの暑さの中で、狂ったように選挙、選挙、選挙。原発反対、TPP反対、改憲反対・・・・。自分は正義、相手は悪党。何とも騒がしい。Twitterでも一日中流している人がいるが、仕事はどうなってるのかしらん、といらん心配をしてしまうのだ。
下の石破氏の写真を見て、やはり時代を共有していることが分かる。70年代後半から80年代前半が私たちの青春。当時はみなスリムだったが、髪も白くなり、世を渡る寄留者として、時の流れの残酷さを想う。所詮、胡蝶の夢のごとき人生を、何故に歯を食いしばって耐える必要があるのだろう。今になれば、すべての事は作り事(フェイク)であると知るのだから。
(七絶・平起式・下平声五歌韻)
世事 都て訛たり
當年 風貌 細腰(さいよう)多し
浮客 時を痛む 髪(はつ)己(すで)に皤(しろ)し
何(なん)ぞ人生に耐えん 胡蝶の夢
今に到り識(し)る可(べ)し 事都(すべ)て訛(か)なるを
當年 風貌 細腰(さいよう)多し
浮客 時を痛む 髪(はつ)己(すで)に皤(しろ)し
何(なん)ぞ人生に耐えん 胡蝶の夢
今に到り識(し)る可(べ)し 事都(すべ)て訛(か)なるを
わたしは心をつくして知恵を知り、また狂気と愚痴とを知ろうとしたが、これもまた風を捕えるようなものであると悟った。-Eccl 1:17
(C)唐沢治