ブルース・リー没後40周年
- 2013/07/20 20:22
- Category: 映画
- Tag: ブルース・リー
朝のジョッギング、午前のプールとサウナ。午後は映画の巡航モード。ここ数週間、映画ネタから遠ざかっているが、実は着実にこなしている。Salt氏は100本観る予定だそうだが、私は50本程度か。本日は宮崎作品の『風立ちぬ』。
まあ、あえて言えば、懐かしい古き良き日本への郷愁を誘う映画。宮崎氏の内面を垣間見ることができる。
で、本日はブルース・リーが没後40年とか。早いものだ。高校時代に「あちょー」が流行り、教室で名取君がヌンチャクを振り回していたものだ。私も彼の肉体に憧れたものだ。今、また『燃えよ、ドラゴン』のブームが再燃しているようだ。
彼の友人や医師らによるドキュメンタリー『ブルース・リー伝説』を見ると、『燃えよ、ドラゴン』の撮影時には彼は精神をかなり病んでいたようだ。道を歩いているだけで絡まれたりして被害妄想的になったり、映画撮影でも中国人としてのプライドを傷つけられて、"オハラ"に対してマジで蹴りを入れて、彼は呼吸ができなくなったりもしたようだ。どうも悪霊的な働きを受けていたフシも見られる。
『燃えよ、ドラゴン』の中に、弟子に対して"Don't think. Feeeeeel!"と語りつつ、指した指を見つめる彼にその先にあるものを見るように指導する有名なシーンがあり、その前後にサム・ハン・キンポーとデモ・ファイトする場面がある。これは最後に撮られたのだが、その時までに彼は精神的に追い詰められておりガリガリに痩せていた。この撮影後まもなく謎の死を遂げる。
彼はクンフーから初めて、独自の截拳道(ジークンドー)を組織した。その特徴は速さと正確さ。前にも紹介したが、このクリップは驚異だ。ヌンチャクで卓球をする 衝突断面は円と円だからその角度のコントロールはほとんど神業。これは中学時代卓球の(万年補欠)選手だった私の経験からよく分かるのだ。平面と円でもそのコントロールは実に難しい。しかもリーの相手は球に回転をかけているのだ。
こちらももうひとつのヌンチャクの驚異的コントロール
そしてこのクリップ。ブルースではないが、このスピードはカメラでも追えない。
その死は今でも謎に包まれている。だが、山口百恵などもそうだが、あの輝きの絶頂で消えたことは幸いなのかも知れない。彼女やブルースがよぼよぼになった姿は見るに堪えない。ジェームス・ディーンや赤木敬一郎などにも言えるだろう。ウォッチマン・ニーもその最期は謎に包まれており、同じ魅力を醸している*1。そう、彼らはレガシーとなったのだ。
*1:神はご自身が真に尊ぶ宝を隠されるお方なのだ。彼に委ねられたものが大きいがゆえに、神はあえて彼を幽閉し、無駄にも人生を注ぎ出させたのだ。その香りが現在も私たちの慰めとなり励ましとなっている。
Salt
ヌンチャク、凄いです。この映像初めて見ました。