冬日田園雑興-范成大
- 2014/01/09 18:29
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 范成大
榾柮(ほだ)には煙無く雪の夜は長し
地炉(いろり)に酒を?(ぬく)めれば煖かきこと湯の如し
嗔(いか)ること莫(な)かれ 老婦に盤?(ばんてい)無きを
笑って指(ゆびさ)す 灰の中の芋と栗の香ばしきを
地炉(いろり)に酒を?(ぬく)めれば煖かきこと湯の如し
嗔(いか)ること莫(な)かれ 老婦に盤?(ばんてい)無きを
笑って指(ゆびさ)す 灰の中の芋と栗の香ばしきを
今夜は冷え込む模様。雪も・・・。わが書斎もかなり凍みる。幼稚園の頃、「雪の降る夜は楽しいペチカ・・・」と歌った。こんな夜は何となく心が弾んだもの。この感覚は洋の東西を問わないようだ。12世紀、南宋の范成大も雪の夜を詠っている。たまたま立ち寄ったのであろう、冬の長い夜のある農家。炉の中で酒の燗をつけている貧しい老夫婦。ご馳走の皿は何もないことで腹を立ててはならない。見てみなさい、その灰の中の芋と栗が香ばしいではないかと・・・。こういった世界、実にわが憧れではある。ちょっと戸隠の手造りログハウスで、すべての手造りの食材で暮らす電気屋さんを連想したかもだ・・・。
電気屋
午前と午後 孫を乗せたソリを 雪中ひき続けるエクササイズ 口癖は「しゅっぱつ」「もういっかい」
氷点下の中 今日も額に汗し ノルマを果たし
帰ってきた息子は フローリングの上で熟睡中 寒い時ほど 暖かく
以上、戸隠からのレポートでした。