鎌倉ミシュラン巡り
行ってきた。まだ正月気分覚めやらぬ鎌倉鶴岡八幡宮の参道。人出がすごい。そこから約2キロほど離れたところに3軒が並んでいた。精進料理の店『鉢の木』。なるほど、殺生をしないと言うことで、タンパク源も豆腐、すべて植物性だ。味は淡白だが、噛み締めているうちにジワリとくる。禅寺ではこれが通常の食事で、確かに身体にはイイだろう。が、たぶん、極私的には出エジプトしたイスラエルのように肉が食いたいと叫び出すことは明らかだ。
普段は車でスルーするのだが、最近はよく歩いていると思わぬものを発見している。今回は東慶寺にて、なんと鈴木大拙と彼の盟友西田幾多郎の墓を発見。いや、ちょっと感動した。大拙は奥さんと共に葬られている。彼の奥さんベアトリスはアメリカ人。結婚前はかなりあまーいラブレターなども交換しており、人間大拙にちょっとシンパを覚えるところ。この寺は大拙が松ケ岡文庫を置いたところで、西田幾多郎や岩波茂雄の墓もほぼ同じ区割りにある。いずれもきわめて簡素だ。実は私、線香の香が大好きで、思わず一束買ってきた。
前回は西田幾多郎の別荘を発見したことを書いたが、こういった発見は実に楽しい。車ではなく歩くことの大切さをしみじみ感じている。