向精神薬は麻薬の同類
- 2014/05/14 21:00
- Category: 科学
- Tag: 医学 日常 PHOTO
FBで回ってきた写真。メタンフェタミン(覚せい剤)やMDMAで崩壊した人々の表情だ。
ところが、いわゆる向精神薬もこれらのドラッグと基本構造は同じなのだ。
- Methanphetamin
- MDMA
- Chlorpromazine(初めて発見された向精神薬)
- Phenothiazine
- Dopamin
これらの向精神薬は染色剤(メチレンブルー)の元になるフェノチアジンから合成される。
そしてこれらのドラッグはドーパミンと同じ骨格を持つのだ*1。これは快感を生じる神経伝達物質で、ギャンブルやセックスなどのアディクションの原因となる。
要するに覚せい剤もMDMAも神経伝達物質もほとんど同じ構造を持つから精神状態をコントロールできるわけ。かくしてしばしば向精神薬依存となり、下手をする上の写真のような末路を辿ることにもなるのだ。向精神薬の市場規模はこのグラフのように右上がり。
米国精神医学会のDSM-Vの手順と基準に従って、チョコチョコと判断するとたちまち診断名がつけられて、ああ、自分は病気なんだ、と安心して薬を飲む人たちが多いのだ。なんでもかんかんでも病名を付けるたがる医師のニーズと、なんでもかんかんでも病名をもらいたい"患者"のニーズとが合致するとき、ひとりの精神疾患患者が誕生する。かくしてベルトコンベア式に"患者"を作り出せば出すほど病院と製薬会社は儲かる仕組みだ。
いつも言うがドラッグを楽しみたかったら脳内ドラッグがお勧め。合法的にいつでもトリップできる。さらに極私的にはシュルツの自律訓練法(自己催眠法の一種)により、幻覚を楽しむこともできる*2。また自律性除反応により、ストレスや疲労などを自由に解消することもできる。これには少々の医学的知識と訓練が必要だが、私は自分の皮膚温や心拍数、さらに脳波や幻覚をコントロールすることができる。
そして一番イイのが、体を動かすことだ。朝のジョッギングは金。今朝も実に気持ちのイイ時間を過ごした。すると一日、実に気持ちよく萌え燃えることができる。というわけで、今週も終盤。また楽しい週末が待っている。
*1:ドーパミンが多すぎると分裂病の陽性症状(幻覚など)が、少なすぎるとパーキンソン病のように運動制御ができなくなる。
*2:自分が幻覚を見ていることを意識した上での幻覚。この点、統合失調症のそれとは異なる。彼らは幻覚に飲み込まれてしまうのだ。