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現実感を欠く鳩山内閣

私はこの内閣を「脳内空転内閣」と名づけた。「友愛社会」なる不気味な価値観を持ち込み、自らの脳内幻想を実現しようとする内閣。やっていることは、50兆を超える新規国債発行や、日本郵政の社長に100年に一度の官僚上がりの逸材を据えようとするなど、発言と行動がまったく乖離している。このような自分の言動の矛盾に気がつかないほどに、彼は脳内で生きていると判断される。国民は民主党の政策を支持したのではなく、自民を拒否しただけなのだ。このことをわきまえずにこのまま調子に乗っていると、とんでもないしっぺ返しを食うだろう。現に対米関係についてはアメリカからかなりの不協和音が出ている。すでに私は今般の事態はニッポンの「文化大革命」であると指摘しているが、<古い人材=既得権益の悪者>という価値観により有意の人材が排除された永田町において、民主党が自己崩壊した後、誰が政治の手綱を制御できるのだろうか。要するにこの後が怖いのだ。

参考:
「鳩山民主党」に欠落する「政治的リアリズム」
鳩山外交「同盟むしばむ」=普天間見直し、東アジア共同体批判-元米高官

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