中東とカトリック
- 2011/01/07 12:51
- Category: 社会
- Tag: 終末
田中宇氏のレポートが届いた。題して
大筋、私が提示してきた見解と同じで、中東におけるアメリカの覇権が弱まり、イスラエルは右傾化を強め、周辺国はますます反イスラエルとなり、イスラエルは孤立する。かくして戦争は不可避となりつつあるとの見方だ。イラクにはすでにイランがバックアップしていることをここでも指摘したが、元々イラクは20%スンニ派が60%のシーア派を支配すると言うムリがあったわけで、80%がシーア派のイランはフセインが除かれた後、イラクに対する影響力を強めた。アメリカの読み違いとも言えるが、田中氏はネオコンの多極化策であると主張している。これは詩篇83編に預言された戦争。
彼らはあなたの民にむかって巧みなはかりごとをめぐらし、あなたの保護される者にむかって相ともに計ります。彼らは言います、「さあ、彼らを断ち滅ぼして国を立てさせず、イスラエルの名をふたたび思い出させないようにしよう」。彼らは心をひとつにして共にはかり、あなたに逆らって契約を結びます。すなわちエドムの天幕に住む者とイシマエルびと、モアブとハガルびと、ゲバルとアンモンとアマレク、ペリシテとツロの住民などです。
そしてイスラエルは孤立し、
その日、わたしはエルサレムを、すべての国々の民にとって重い石とする。すべてそれをかつぐ者は、ひどく傷を受ける。地のすべての国々は、それに向かって集まって来よう。
カトリックが宣言した、イスラエルの選びが終わった、などの偽りは主の名により明確に拒絶すべきだ。それは敵によるものである。イスラエルの選びは最後まで全うされ、彼らはイエスの再臨に際して真に胸を叩いて悔い改めると預言されている。神は真実である。
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そのカトリックについて不正な資金の流れが指摘されていたが、次のような動きがあったようだ。
要するにバチカン銀行がイタリア当局から摘発を受けたため、資金洗浄監視機構を設置しようと言うわけだが、これがどうももみ消し策と思われると言うわけだ。この記事は現教皇が就任前にも関わらず、ベネディクトXVIとして調査を指示していた不審さを指摘している。
・Pope was investigating Knights Templar before his election
元ラッチンガー枢機卿は元ヒトラーユーゲントとしてナチスに忠誠を誓っていた人物。この人物が現在のベネディクトXVIのペルソナをつけているのだ。
それにしてもテンプル騎士団とは、あのダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』の世界ではないか。テンプル騎士団とフリーメイソンの関係も浅からぬものがあるのだが、イギリスとフランスの力関係により、彼らも歴史に振り回された。12世紀の十字軍から活動を開始しているのだが、カトリックとも因縁浅からぬものがあって、いまだにベネディクトXVIに謝罪を要求している。フィリップ4世の意を受けたクレメンス5世による異端断罪によって大勢が火刑に処された。その根本の理由はフィリップ4世の借金。借金踏み倒しが動機だったわけだ。政治と宗教が絡むとコワイ。