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ニッポンを洗濯したるきに

前に加治将一著『石の扉-フリーメーソンで読み解く歴史-』(新潮社)と『操られた竜馬』を紹介した。当時の英国の武器商人グラバーが坂本竜馬ら資金や情報の援助をしていたとする。それに基づくテレビ番組があることを、下にzionさんがリンクしてくださったサイトで知った。ちょっと観てみたが、文科省の検定済み教科書には取り上げられない史料に基づいて検証している。要するに歴史を作る者は、資金情報人的ネットワークを握る者なのだ。その意味でグラバーもそのメンバーであったフリーメーソンが果たしている役割は大きい。で、ここにリンクをかけておきます:

ファイル 24-1.jpgちなみに秘密結社に関する基本的な知識は、たとえば、『秘密結社-世界を動かす「闇の権力」-』(中公新書)。

今回、指導要領の改訂がなされつつあり、理系科目の時間を増やす方向だそうだが、それをそのまま忠実に実行するのもまた愚かなもの。文科省検定済み教科書がいかに問題があるかは、われわれ現場の人間にはあまりにも明らか。進学校においては、指導要領なるものはどうでもいいわけ。たとえば高校数学、というよりは「大学への数学」として求められる内容を、独自のカリキュラムでこなす。こうして自然と東大を初めとする上位大学へと生徒を送り出している。

今回の改訂によって、まあ、いわゆる普通の学校では教師が対応できないし、私たちから見るならば、高校教師のレベルの低さはどうしようもない。ましてやニッポンキリスト教界でのフリースクールだのチャーチスクールだのは、どうみても役に立たない人物を生み出すだけであろう。これは前にも言ったが、10年後がこわい。

ポイントはそれぞれの意識の問題。自らモチベーションを持ちつつ、自らが学校に頼らずに、適切な努力をした者が報われるのだ。この意味でも、富む者はますます豊かに、持っていない者は・・・となるだろう。そして教育格差が固定化する。それはそのまま社会的地位や経済の格差へとつながる。実質的に北朝鮮の出身成分と同じなのだ。

私たちから見ると、役人はそのような層別化社会を目論んでいると見えるのだ。パレートの法則の実現、すなわち2割のエリートと8割のおとなしい働き蜂の産出。しかし2割の象徴は今回の守屋氏。あるいは社保庁。共に国民の資産を食い潰す。一方の8割の人々はすでに士気と気力を失って、ニートだの、引き篭りだの、ネットカフェ難民だのに落ちているのが現状。こういった人物もネットやリアルでひたすら健全なものを破壊しようとしつつ、同時に資産を食い潰す。

というわけで、上で紹介したビデオの坂本竜馬の台詞、「ニッポンを洗濯したるきに」はまさに今日的に必要な言葉かもしれない。

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