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草柳文恵氏自殺

ファイル 510-1.jpg驚きました。有名評論家草柳大蔵氏の長女でTVでもよく見かけた同氏(54)が首吊り自殺とか(→記事)。8月30日には、2004年に主演映画「誰も知らない」で、第57回カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を14歳の史上最年少にして日本人初の栄誉に輝いた柳楽優弥氏が自殺未遂。元モームスでリストカット経験者の加護亜依氏も彼の自殺企図は理解できるとのこと。さらに前後して杉村太蔵議員の秘書が自殺。その前には美人アナウンサー川田亜子氏の練炭自殺があった。昨年転落死したZARDの坂井泉水氏にも自殺の可能性があるようだが、このところこういった有名人たちが次々に自殺を考える風潮なのだろうか。

世にはアイオーン(時代の霊)の風が吹き、類似の事件が続くことがよくある。15年連続で年間自殺者34,000人のニッポン社会。先進国最悪(ちなみにHIV感染者増加率も最悪)。現代社会は有名人、無名人を問わず、自分の居場所を見つけ難いのだ。あのアキバ事件も、結局、加藤容疑者が自分の居場所を見つけられなかったことゆえの事件だった。せめてネットだけでも・・・と言う彼の願いも絶えた。ネット社会、相手と笑顔で話しながら、同時にケータイで掲示板に誹謗中傷を書き込むことができるのだ。かくして疎外された人がまた別の疎外された人を生み出していく。これが現代ニッポンの非情さだ。

そもそも埋没型アイデンティティのニッポン人には、新自由主義・グローバルスタンダードによる社会運営などは土台無理なのだ。アメリカに去勢されて、その価値観が何か普遍性を持ったものであるかのように"刷り込み"を受けているだけである。普遍性を持つとされるその価値観について行けない人は、結局自分自身を抹殺するしかなくなる。アイオーンは二律背反的に、あるいは踏み絵的に迫る。かくして時代のキーワードは居場所の喪失感。その病理の現れはまだまだこれからであろう。

・参考:最近の日本に思う(→http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing1.html

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