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深刻、子供のセシウム体内汚染

週刊朝日10月4日号につぎのような記事がある:

昨年11月に静岡県伊東市在住の10歳の男児、一昨年9月には岩手県一関市在住の4歳の女児の尿からセシウムが出ました。この女児の場合、4.64ベクレルという高い数字が出たため食べ物を調べたところ、祖母の畑で採れた野菜を気にせずに食ベていたのです。試しに測ってみたら、干しシイタケから1キロ当たり1810ベクレルが検出されました

現在、卒研の学生とセシウムの体内蓄積量を推定しているが、果たしてこのレベルに至るには毎日どの程度の摂取を行っているか、さらにその被ばく線量をICRPのモデルにより計算してみた。
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これは体重19キロの子供が5Bq/day摂取する場合の平衡量と、尿中濃度、および累積被ばく量を示したグラフ。これでほぼこの記事の子供のレベルに至る。蓄積量はほぼ1年で16.9Bq/kgに達する。総量では323Bqに至る。この場合、バンダジェフスキー氏のデータと照らし合わせると心電図異常が出るレベルである。

ファイル 3913-4.gif

この図は心電図異常が出なかった者の率であるが、このレベルでは60%以上に異常が出ていることを示唆している。この例は特殊事情があるが、子供たちの汚染はじわじわと進行していることは間違いないようである。

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