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本日の一冊

先にAgenda21については何度か書いている。今回ここでもしばしば紹介しているGlenn Beckがそのもの"AGENDA21"なる著書を著した。早速AMAZONから注文を入れた。

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A violent and tyrannical government rules what was once known as America. The old, the ill, and the defiant all quickly vanish. Babies belong to the state. Against all odds, one young couple risks everything to expose the truth. But are they too late?

Just a generation ago, this place was called America. Now, after the worldwide implementation of a UN-led program called Agenda 21, it’s simply known as “the Republic.” There is no president. No Congress. No Supreme Court. No freedom.

There are only the Authorities.

Woken up to the harsh reality of her life and her family’s future inside the Republic, eighteen-year old Emmeline begins to search for the truth. Why are all citizens confined to ubiquitous concrete living spaces? Why are Compounds guarded by Gatekeepers who track all movements? Why are food, water and energy rationed so strictly? And, most important, why are babies taken from their mothers at birth? As Emmeline begins to understand the true objectives of Agenda 21 she realizes that she is up against far more than she ever thought.

With the Authorities closing in, and nowhere to run, Emmeline embarks on an audacious plan to save her family and expose the Republic’s true agenda.

かつて自由と平等の国アメリカがあった。しかし今は大統領もない、議会もない、そして自由もない、ただ"共和国"があるのみ。そこにはAgenda21による独裁的支配がなされている・・・。それはジョージ・オーウェルの『1984』の成就。それはまたNWOの実現。まことにオバマはその道備えをしているのだ。

燃える秋

朝のジョッギングでも、朝日が枯葉をたたえた木々にまばゆく光り、そのフラクタルな影を映し出し、そのコントラストが実に美しい。まだ紅葉は燃え始めた頃合だが、これからが楽しみである。そんな中、秋になると私は、いつもこの本を引っ張り出すのだ。そう、五木寛之の『燃える秋』。わが青春の79年、真野響子の官能的演技で印象的に映画化されている。亜希の恋愛遍歴を描きつつ、イランの手織りの絨毯とそれを機械で大量に作ろうとする日本人ビジネスマンへの違和感を通して「真に大切なものとは」と訴えかける。亜希の心は手織りゆえの何かに惹かれ、愛の微睡みに安住することなく生きようとするのだった。

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〈心と身体のほかに、もう一つの大切ななにかがある〉初老の画廊主との陰湿な性の誘感、祇園祭の夜に出逢った青年との純粋な愛すらも、デザイナー桐生亜希の安住の場ではなかった。そんな折り展覧会場で見かけた一枚のペルシャ絨毬。その奥深い美しさに魅了され、亜希は、なかにを求め、ひとりペルシャに旅立つ。女性の“愛”と“義”をテーマに様々な岐路、門出に立つ人々に贈る名作大長編ロマン。

五木寛之については何度か書いているが、高校時代に放送部のラジオ放送で『蒼ざめた馬を見よ』で老人役をやってからはまった。硬質な文章でビビッドに臨場感をもって迫る筆致が好きだ。その後、『戒厳令の夜』、『凍河』、『四季シリーズ』、『スペインの墓標』、『レッスン』などと読みつないでいる。彼の描く女性はみな凛として、やや硬質、男に依存せず、自分を持ち、しかもセクシーである。私の内なる"男"が疼くのだ。この亜希もまたこのパタン。五木作品中の女性に擬似恋愛感情を覚えてしまうのかもしれない。・・・then, 2012 autumn, i shall let something glow in my heart as well.


映画主題歌『燃える秋』-Hi-Fiセット

戦後史の正体

朝が気持ちいい。空気が実に爽快。イイ季節に入ってきた。

さて、先に紹介したこの一冊。実に面白い。防衛大の高校生レベルの学生が寝ることのないような講義を追及した孫崎氏が、確かに高校生でも分かる平易な文体で、事実を淡々と提示している。

例えば、吉田茂像。一般にはGHQと堂々と渡り合って戦後のニッポンの体制を作った人物とされている。が、事実はさにあらず。ひたすらGHQに恭順の姿勢を示して、そこを自身の権力基盤の根拠としたのだ。むしろ重光氏などをして、裏でこそこそとアメリカの政策に抵抗する不穏分子としてなじっている。事実は、重光は命を賭してまことのニッポンの自立を目指していた。孫崎氏はこれを倒錯心理だとする。そう、現ニッポンを覆っている黒が白、白が黒の倒錯現象だ*1

さらにマスコミやいわゆるニッポンのエスタブリッシュメントたちはみなGHQ詣でをして、アメリカに取り入ったのだ。このことを重光氏は「結局、日本民族とは、自分の信念を持たず、強者に追従して自己保身をはかろうとする三等、四等民族に堕落してしまったののではないか」と嘆いている。まことに私の言う去勢されし国家だ。しかし同氏は「結局は日本民族三千年の歴史と伝統が物をおうはずだ」と希望を語る。孫崎氏はその自尊心の復活を期待しつつ、残念ながら・・・と。

かくして天下りの現憲法の舞台を設定され、その上でアメリカによって「どじょう踊り」をさせられているのがこの国の実情だ(本当にTPPでアメリカに媚びるどぜう氏が出てくるとは・・・)。要するにすべてはFAKEなのだ。ま、同じアホなら・・・というところ。日本論はいろいろ読んだが、これほどに事実だけを語る本はこれまであまりなかったように思う。事実は何よりも雄弁なのだ。アメリカの仕掛けの中で操り人形が踊っている。まさに陰謀「論」ではなく、陰謀そのものがニッポン的事象なのだ*2。ちなみに物理学者の井口博士も触れている:

同書についてはこちらにかなり詳細な紹介がなされている。私はここまで書き込む気力も時間もないので、ぜひどうぞ。

戦後70年、聖書的な一世代が終わりつつあるわがニッポン。これまでのアホ踊りは通じない世界の混乱に巻き込まれ、国家的民族的試練を受ける時代に入ってきている。この国は一度ガラガラポンが要るが、神の重い御手がすでに置かれていることを覚えるべきであろう。再度言うが、いわゆる復興などはあり得ない!まことのその主の御手を覚え、その主権に服すること、これのみがこの国が憐れみを受ける道である。

・・・で、これからプールとサウナ、午後は映画・・・と、いつもどおりの小市民生活を送る予定のDr.Lukeであります。

追記:三島由紀夫の『檄文』を再掲しておこう:

われわれ楯の会は、自衛隊によって育てられ、いわば自衛隊はわれわれの父でもあり、兄でもある。その恩義に報いるに、このような忘恩的行為に出たのは何故であるか。

かえりみれば、私は四年、学生は三年、隊内で準自衛官としての待遇を受け、一片の打算もない教育を受け、又われわれも心から自衛隊を愛し、もはや隊の柵外の日本にはない「真の日本」をここに夢み、ここでこそ終戦後ついに知らなかった男の涙を知った。ここで流したわれわれの汗は純一であり、憂国の精神を相共にする同志として共に富士の原野を馳駆した。このことには一点の疑いもない。われわれにとって自衛隊は故郷であり、生ぬるい現代日本で凛冽の気を呼吸できる唯一の場所であった。教官、助教諸氏から受けた愛情は測り知れない。しかもなお、敢えてこの挙に出たのは何故であるか。たとえ強弁と云われようとも、自衛隊を愛するが故であると私は断言する。
 われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。 

われわれは今や自衛隊にのみ、真の日本、真の日本人、真の武士の魂が残されているのを夢みた。しかも法理論的には、自衛隊は違憲であることは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によってごまかされ、軍の名を用いない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頽廃の根本原因を、なしてきているのを見た。もっとも名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである。自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負いつづけて来た。自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与えられず、その忠誠の対象も明確にされなかった。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。自衛隊が目ざめる時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることなしに、この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽すこと以上に大いなる責務はない、と信じた。
 四年前、私はひとり志を抱いて自衛隊に入り、その翌年には楯の会を結成した。楯の会の根本理念は、ひとえに自衛隊が目ざめる時、自衛隊を国軍、名誉ある国軍とするために、命を捨てようという決心にあつた。憲法改正がもはや議会制度下ではむずかしければ、治安出動こそその唯一の好機であり、われわれは治安出動の前衛となって命を捨て、国軍の礎石たらんとした。国体を守るのは軍隊であり、政体を守るのは警察である。政体を警察力を以て守りきれない段階に来て、はじめて軍隊の出動によって国体が明らかになり、軍は建軍の本義を回復するであろう。日本の軍隊の建軍の本義とは、「天皇を中心とする日本の歴史・文化・伝統を守る」ことにしか存在しないのである。国のねじ曲った大本を正すという使命のため、われわれは少数乍ら訓練を受け、挺身しようとしていたのである。
 しかるに昨昭和四十四年十月二十一日に何が起ったか。総理訪米前の大詰ともいうべきこのデモは、圧倒的な警察力の下に不発に終った。その状況を新宿で見て、私は、「これで憲法は変らない」と痛恨した。その日に何が起ったか。政府は極左勢力の限界を見極め、戒厳令にも等しい警察の規制に対する一般民衆の反応を見極め、敢えて「憲法改正」という火中の栗を拾はずとも、事態を収拾しうる自信を得たのである。治安出動は不用になった。政府は政体維持のためには、何ら憲法と抵触しない警察力だけで乗り切る自信を得、国の根本問題に対して頬かぶりをつづける自信を得た。これで、左派勢力には憲法護持の飴玉をしやぶらせつづけ、名を捨てて実をとる方策を固め、自ら、護憲を標榜することの利点を得たのである。名を捨てて、実をとる! 政治家たちにとってはそれでよかろう。しかし自衛隊にとっては、致命傷であることに、政治家は気づかない筈はない。そこでふたたび、前にもまさる偽善と隠蔽、うれしがらせとごまかしがはじまった。
 銘記せよ! 実はこの昭和四十四年十月二十一日という日は、自衛隊にとっては悲劇の日だった。創立以来二十年に亘って、憲法改正を待ちこがれてきた自衛隊にとって、決定的にその希望が裏切られ、憲法改正は政治的プログラムから除外され、相共に議会主義政党を主張する自民党と共産党が、非議会主義的方法の可能性を晴れ晴れと払拭した日だった。論理的に正に、この日を境にして、それまで憲法の私生児であつた自衛隊は、「護憲の軍隊」として認知されたのである。これ以上のパラドックスがあろうか。
 われわれはこの日以後の自衛隊に一刻一刻注視した。われわれが夢みていたように、もし自衛隊に武士の魂が残っているならば、どうしてこの事態を黙視しえよう。自らを否定するものを守るとは、何たる論理的矛盾であろう。男であれば、男の衿がどうしてこれを容認しえよう。我慢に我慢を重ねても、守るべき最後の一線をこえれば、決然起ち上るのが男であり武士である。われわれはひたすら耳をすました。しかし自衛隊のどこからも、「自らを否定する憲法を守れ」という屈辱的な命令に対する、男子の声はきこえては来なかった。かくなる上は、自らの力を自覚して、国の論理の歪みを正すほかに道はないことがわかっているのに、自衛隊は声を奪われたカナリヤのように黙ったままだった。
 われわれは悲しみ、怒り、ついには憤激した。諸官は任務を与えられなければ何もできぬという。しかし諸官に与えられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないのだ。シヴィリアン・コントロールが民主的軍隊の本姿である、という。しかし英米のシヴィリアン・コントロールは、軍政に関する財政上のコントロールである。日本のように人事権まで奪はれて去勢され、変節常なき政治家に操られ、党利党略に利用されることではない。
 この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩もうとする自衛隊は魂が腐ったのか。武士の魂はどこへ行ったのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、どこかへ行こうとするのか。繊維交渉に当っては自民党を売国奴呼ばはりした繊維業者もあったのに、国家百年の大計にかかわる核停条約は、あたかもかつての五・五・三の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかわらず、抗議して腹を切るジエネラル一人、自衛隊からは出なかった。
 沖縄返還とは何か? 本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう。
 われわれは四年待った。最後の一年は熱烈に待った。もう待てぬ。自ら冒涜する者を待つわけには行かぬ。しかしあと三十分、最後の三十分待とう。共に起って義のために共に死ぬのだ。日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死のう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである。三島由紀夫


*1:聖書の啓示をそのままに語ると原理主義カルト、御言葉を自分のオツムでこねくり回し、歪曲し、神を自分の慰み者とするニッポンキリスト教。まことにニッポン社会とニッポンキリスト教、共に倒錯した世界、これらは何度も言うとおり合わせ鏡なのだ。
*2:メインストリームで言われる"事実"以外の事実を指摘すると陰謀論者とするのが、わがオメデタ・ニッポンとその合わせ鏡であるニッポンキリスト教だ。オツムのよろしい方々が多いようでまことに結構なこととは思うが。このままでは両者とも確実にオワル、否、すでにオワッテいる。

本日の二冊

これもリストのみにて・・・。

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私の好きなエコノミスト、藤巻健史氏の『日本大沈没』。この人の論は実に明快。いわゆるニッポンは債権国だからダイジョウブの説に対して、元ディーラーとしての立場から、現実を解き明かす。経済は単なる数字を追っても実際は分からない。その債権の正体、その意味が重要なのだ。どぜうは明らかにこの国を滅ぼす。

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元外務官僚、防衛大学の教官孫崎亨氏の『戦後史の正体』。この人も歴史の教科書の裏を知る人。現実を経験しているからこその真実の語り部。私の歴史観は精神病理史観。繰り返すが米により我が国は4回の去勢を受けた。すなわち、<開国=政治的去勢>、<敗戦=軍事的去勢>、<バブル崩壊=経済的去勢>、そして<原発メルトダウン=倫理的去勢>。ゆえにわが国はすでに自立することは不可能。その政治経済的事実を克明に記録し、私の論を補強してくれる。彼の結論は、

 ・米国の対日政策は、あくまでも米国の利益のため。
 ・米国の対日政策は、米国の環境の変化によって大きく変わる。
 ・米国は自分の利益に基づいて日本にさまざまな要求をする。

まことに去勢された国家は今後、解体される方向へ向かう。民主党を選んだわがオツムのよろしい国民様たちの刈り取りはこれからである。

本日の一冊

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Mark Hichkockの"The End"。聖書のエスカトロジーをまとめたもの。

The end times have seen a great amount of interest within the last two decades, but there hasn’t been a comprehensive overview of biblical prophecy and eschatology for more than five decades. Mark Hitchcock’s book is that comprehensive resource for the twenty-first century The End will do for eschatology what Randy Alcorn’s Heaven did for people’s understanding of heaven. It will provide a solid biblical foundation for Christians to explore the essential truths around this topic—the end of the world.

こちらにTrailer

本日の一冊

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文化勲章受章経済学者森嶋道夫氏の『なぜ日本は没落するか』(岩波現代文庫)。1999年に書かれた本書は2050年の日本を予言。少なくとも見事に現在を透視している。この人の予測は、専門が数理経済学であるにも関わらず、「人口史観」に基づく点がユニーク。要するに社会や経済、そして歴史の土台は人なのだ。よって人口構成のコホートの特徴を追跡すれば、トコロテン式に社会の構成スペクトルが変化するわけで、これで予測が可能となる。私も10代後半から20代前半の若者を30年近く定点観測しているので、社会の将来を予測できるのだ。この点、私の史観は「精神病理史観」であるが、きわめて似ている。私はニッポンを4回の去勢を受けた国家として論じているが、本書の観察と予測をかなり共有し得る。

人口問題から始めて(人口構成に分裂がある)、精神の荒廃(エイリート主義が排されたフラット化、要するにアホ化)、金融の荒廃(カネがすべて主義)、産業の荒廃(仲良しクラブによるイノベーションの欠落)、教育の荒廃(教育の普及によるレベル低下、ゆとり教育の弊害)と論じ、唯一の希望は東北アジア共同体の構築とする。この案はある面で大東亜共栄圏構想と似ているが、その手法は異なる。そして興味深いのは、すでにこの時点で、ヨーロッパ合衆国、アジア合衆国の出現を予言しており、さらに巨大合衆国への道を世界は歩むだろうと指摘する。まことにNWOの出現を射程に入れている点、まことに慧眼と言える。

ある意味、私がここで指摘していることを追認してもらった感があるが、民主党メルトダウンや原発メルトダウンはその見方の正当性の証拠とも言える。

さて、そのFukushimaだが、1号機の地下では毎時10Svを観測とか。すでに人が北京ダックになるレベル。どうやってこの建物を始末するのだろうか?

4号機はどうも上の部分を取り壊しているようだが、これでプールが丸裸となる。つまり水だけで遮蔽しているわけだ。前に紹介した元スイス大使の松村氏がいぜんとして警告を発している。UNに援助を求めるべきであると。

東電は4号機は大きな地震にも耐え得るとしているが、小出氏などはきわめて厳しい見方をしている。ここにも日本の没落の道程を見ることができるのだ。霊的にはイザヤ9章10節の裁きの御手が置かれるだろう。

この民、エフライムとサマリヤに住む者たちはみな、それを知り、高ぶり、思い上がって言う。
れんがが落ちたから、切り石で建て直そう。いちじく桑の木が切り倒されたから、杉の木でこれに代えよう。
そこで主は、レツィンに仇する者たちをのし上がらせ、その敵たちをあおりたてる。
東からはアラムが、西からはペリシテ人が、イスラエルをほおばって食らう。それでも、御怒りは去らず、なおも、御手は伸ばされている。
しかし、この民は、自分を打った方に帰らず、万軍の主を求めなかった。-Isa 9:9-10

IMPROSION

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Explosionは外への爆発、Improsionは内への爆発、内破だ。真空管などが爆破すると内部に向かうわけだが、アメリカが今その状態にあるとする。霊的、モラル的、経済・政治・社会的にも、また家庭レベルでもあらゆる部分が犯されたこの超大国は、聖書の終末預言ではほとんど登場しない。なぜか、アメリカはimprosionするのだ。要するに内部から崩壊するわけ。これが、ここでも何度も紹介しているJoel Rosenbergの著書のポイント。彼は9.11やアメリカのイラク侵攻を予言したということで、現代のノストラダムスとも称される聖書教師。

ちなみに近未来ではこの8月か9月にもイスラエルによるイラン攻撃があり得るとしている。その場合、今、アメリカは神の呪いを受けていることに気づき、神の言葉に戻る必要がある。特に創世記12章の神のアブラハムに対する約束「あなたを祝福する者を祝福し、あなたを呪う者を呪う」(Gen 12:1-5)に基づいて、あくまでもイスラエルとともに立つことが鍵となると指摘。そしてこの国が立ち直るためには第二歴代誌の次の約束に立つ必要があると。

わたしの名をもってとなえられるわたしの民が、もしへりくだり、祈って、わたしの顔を求め、その悪い道を離れるならば、わたしは天から聞いて、その罪をゆるし、その地をいやす。-2Chr 7:14

まことにこの警告は、アメリカのカーボンコピーであるわがニッポンにもそのままに当てはまると思われる。何らの価値観の基準を持たないわがニッポン。ここでも10年以上にわたり、くらげのように時々の時流に漂うだけのこの国は自己崩壊すると語ってきているが、原発までもメルトダウンした今、じわじわと内破状態へと突き進んでいることは明らかであろう。神のみ言葉を侮るニッポンキリスト教はすでに預言者的な役割を果たすことはできず、さらに神の前で祭司としてとりなすこともない。いわゆるキリスト教徒たちは自分がハッピーになり、自分の家庭や仕事が恵まれることを求め、あれこれとさ迷っているだけだ。もとより王として神の統治を地上にもたらすことなどは思いもつかない。神は今、次のように言われている:

主は人ひとりいないのを見、執り成す人がいないのを驚かれた。主の救いは主の御腕により、主を支えるのは主の恵みの御業。-Isa 59:16

本日の一冊

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ここでも初期から信頼できる情報として頼ってきたアーニー・ガンダーセン氏の『福島第一原発 ―真相と展望』。これまでの同氏の見立てをまとめた著書。

一言、事態は依然として深刻なのだ。同氏も、収束宣言をし、散らして薄めるニッポン政府には呆れている。そしても初期から指摘してきた4号機の脅威。改めて確認。こちらに4号機の姿の変遷の記録がある。これが倒壊すれば、ニッポンばかりではなく、北半球も終わる。

そして今後数年内に明らかになるのが内部被爆による影響。私たちも間違いなくホット・パーティクルを吸い込んでいる。ちなみにこの写真は福島で進行しつつある「赤い森(Red Forest)」。チェルノブイリでも観察された立ち枯れの木だ。ニッポンは霊的にも、物理的にも、確実に緩慢な死に至る病に罹ってしまったのだ。

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追記:今年中に福島をM7クラスの地震が襲う確率は70%と見積もられているが、その場合ガンダーセン氏は4号機が崩壊するとしている。それは全地球規模での人類の生存に対する脅威となる。

音声

新・日本の自殺-わが国がギリシャ化する日

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文藝春秋5月号の特集記事*1。野田政権の今後数年の近未来のシミュレーション。すでに政府の債務残高は1,000兆に迫る中で、金利は落ち着いている。これに対して外国は疑惑の目を向けているが、ある時から日本国債が売り一色となる。金利は跳ね上がり、これまで月に10万だった住宅ローンが18万に。野田の消費税増税も焼け石に水、政府の国際的信用は失墜し、日本は売り叩かれる。物価も、特に食料品が高騰、野菜が千円に迫る。この機に乗じて中国が日本を安値で買い漁る。街の中には北京語と広東語が反乱、中国人が跋扈し、右傾の人々は彼らに対する憎悪を深める。橋下氏は人気に乗じて大胆な改革を断行、公務員数も50%減、年金も40%カット。失業者があふれ、自殺者も出て、ついに大衆の反発を買う。社会の機能は麻痺し、治安は乱れ・・・・。

と、思わせぶりに終わるのだが、聖書から見れば、このあとに戒厳令発令、万を持して登場するのはあの者だ。国家の枠組みは壊され、世界銀行と世界政府の樹立へと至る。

追記:アメリカの実情もすごいようだ。これは失業者のグラフ。

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追記の追記:国内よりも海外のメディアから真実を知る不可解さ。

*1:ついでに言えば、ここでも繰り返し書いてきたが、立花隆氏による太陽の異変の記事も必読だ。何かが起きていることは間違いない。

読み直しの一冊

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ジョン・コールマン博士の『ロスチャイルドの密謀』。ロックフェラーは表に出るが、ロスチャイルドは歴史と社会の陰に潜む。前者は後者の傀儡に過ぎない。メーソンとイルミナティ、さらに300人委員会やビルダーバーグ会議など、その裏のつながりを暴く作品。彼らによってキリスト教会はWCCなどのリベラルを通して実質壊滅していると指摘。数年前に購入したが改めて再確認を必要とする時勢だ。ちなみに再建主義の富井氏も触れている。

本日の一冊:トルコの台頭

すでに聖書予言からみたトルコの隆盛をここでも書いている。かつてオスマン・トルコ帝国として君臨し、中東を制覇した国が、ここへきてまた台頭しつつあるのだ。終末においてトルコが鍵となる。これが10の頭を持つ獣へと進化する可能性も否定できない。

ところがこれは聖書予言の観点からのみでなく、中東情勢の専門家も指摘するところとなっている。東京財団主席研究員佐々木良昭氏による本書『これから50年、世界はトルコを中心に回る-トルコ大躍進7つの理由』は必読と思われる。

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ここに再度中東の歴史をコンパクトにまとめたフラッシュを揚げておこう:

本日の一冊

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宮台真司氏の新著『愚民社会』。依存体質の自立しない大衆が自分を委ねることのできる存在を求めては裏切られの強迫反復。ポピュリズムの愚かさ。かくしてすでにニッポンは終わっている。ニッポンキリスト教が見事にその鏡として数歩先を行く。愚かなオツムのよろしい大衆がまたぞろ橋下とかを担いでいるが、ニッポンはさらに崩壊の歩を進めている。

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