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本日の一冊

ファイル 1372-1.jpg戦争大統領』。この"War President"はブッシュ自身の言葉。このブログでも紹介したが、彼はこう言っている。

"I am a war President. I make decisions here in the Oval Office in foreign-policy matters with war on my mind."

「私は戦争大統領である。私はここオーヴァル・オフィス(執務室)で戦争を伴う外交判断を、私の思いにおいて決定している。」

かくしてイラクの大量破壊兵器はなく、大義はもともとなかったことが明らかになった。これはブッシュ自身が認めた。そして今、朝鮮半島とイラン沖で同じことが再現しようとしている。歴史は決して新しいことが偶発的に起きるのではなく、同じことが同じメカニズムによって繰り返されるのだ。

日の下には何も新しいことはなく、かつてあったことは、現在もある。-伝道の書

   *  *  *

30万人の南京大虐殺。有名な告発本ではアイリス・チャンの『ザ・レイプ・オブ・南京』(1997年11月)がある。本書を読むと日本人であることが恥ずかしく、深い嫌悪感を覚える。が、どうもこの南京事件の真実は異なるようだ。白髪三千丈の中国ですから、特に数字などはあやしい。原爆で死んだ人数が25万。果たして通常軽兵器で30万の殺人が可能なのか。で、このビデオによると、南京事件を肯定する最長老の重鎮学者自身が、なんと、南京城内では数千の単位の虐殺はないと証言している。あとはご自分でどうぞ。

本日の一冊

ファイル 1342-1.jpgご存知「幸福の科学」の大川従道隆法総裁の新著『危機に立つ日本-国難打破から未来創造へ-』。昨年も言ったが、政策の一致率テストをしますと、実は私の考えと幸福実現党の政策の一致率が一番高いのです!で、このご著書もかなり私の言いたいことを言ってくれている。

ニッポンの危機を指摘した後、経済対策としては、通貨供給量を増やすこと、これによってインフレにもっていくべきこと(インフレターゲット論)。これも私もフィッシャーの交換方程式に基づいて指摘しています。

公共事業の縮小は建設的な政策ではないこと。公共インフラをもっと整備する必要がある。これも現在の「コンクリートから人へ」なるスローガンにより、カネが地方へと回らない。かつての自民党時代は、確かに裏があったではあろうが、カネの再配分がうまく機能していたので、地方も潤っていたのだ。

[世] インフレ率の推移(日本)

教育については、高校授業料無料化は学力低下を招くだけ。教育にも自由競争原理を取り入れ、予備校や塾も学校として認めること。いわゆる学校に居場所がない生徒は、これらの選択肢を増やしてやればよいのだ。要するに差別をなくすためと称して、運動会でお手てつないでゴール式では国が弱体化する。教育が骨抜きになったらニッポンはマジにアウトだ。

私的に言えば、20%のエリートたちを育て、業績に応じて厚遇すべきなのだ。球を棒で叩いて何十億もらっている人たちより、学者や教師は重要な仕事をしているはずなのだ。研究成果次第で億単位の報酬をもらえる可能性があったら、どんなに燃えただろうと、最近つらつら感じている。まあ、自分の無能さの言い訳をするつもりではないのだが・・・。

・・・というわけで、この大川隆法なる人物は、けっこう興味深いキャラクターではあるわけ。私などは近所の人から伝道されておりまして、Youtubeなどでもメッセージを拝聴しておるわけ。どこぞの牧師様たちより、よほど面白いことを言われておりますよ!

自分の人生を愛する-あなたはオンリーワン、そのままでいいのですよ!

参考:ヴィオロンさんが「御霊に導かれて歩むために(1)」と題する記事を書いています。主の道と宗教の道の違い。(なお、大川さんも「主」と呼ばれているようですが^^)

本日の二冊

本日は仕事日。テンションを上げるため、けっこうクル。風呂から出て、ビールでほっとしているところ。で、仕込んだ本は・・・

ファイル 1323-1.jpgうまい酒の科学-造り方から楽しみ方まで、酒好きなら読まずにいられない』。醸造酒から、蒸留酒ができるまでの過程を詳細に解き明かす。酒は百薬の長。私などはアルデヒド分解酵素が欠如しているため、量は飲めないが、最近はかなりはまっている。日本酒からワイン、カクテルまで、そのTPOに従って味わっているわけで、ちょっと薀蓄を溜め込もうと言う次第。

ファイル 1323-2.jpgもう一冊は、酒には肴。そのつまみの薀蓄をと言うわけで、『酒とつまみの科学-天ぷら・寿司には白ワイン?チーズやキャビアに日本酒が合う?』。酒を惹き立てるのは肴、肴を惹き立てるのは酒。やはり料理が酒を楽しむときの鍵。味覚の生理学と脳科学の解説から、味の科学、そして各種酒に合う料理の解説と言うわけで、マニュアルとしてこれから末永く使えそう。

この二冊で六本木がまた楽しくなりそうなヨ☆カ☆ン。実は酒を楽しむコツは、誰と飲むかも大きな要素なのだが・・・・。これはまあ、言わぬが花と言うことで・・・。

ファイル 1323-3.jpg

本日の一冊

ファイル 1279-1.jpg私の好きな藤巻健史氏の『日本破綻-株・債券・円のトリプル安が襲う』。この人は外資系で伝説のディーラーとして修羅場をくぐりつつも、理論的にも分かり易い論を展開する。本書では日本の国債がすでに限界に来ていることを指摘。今後不達による金利高騰を招くリスクを予測。原因は市場原理を十分に活用してこなかったこととする。要するに企業が借りないため、金融機関はせっせと国債を購入していたのだ(残高120兆)。これで長期金利は低いままだった。が、それも限界に近い。事実ロシアのデフォルトの際は国債利回りが80%!かくして米国債を売って、ロシア国債を買うという裁定取引に入れ込んだLTCMは破綻した。

対処法としては、円安に誘導して体力を温存しつつ(藤巻氏のかねてよりの主張)、小さい政府を実現し、規制を緩和、そして結果不平等税制を是正すること。市場原理を十分に機能させ、市場の見えざる手による自律的調整機能による経済運営をすべしと。いわゆる格差是正はこれにブレーキをかけるものであり、格差はあって然るべき。・・・と言うわけで、これはけっこう再建主義的国家・経済論(リバータリアニズム)と言えそうだ。

いずれにしろ、最近の国会中継を観ていると、乗数効果のないバラマキのためのめちゃくちゃな予算編成をし、借金を上積みする鳩様らの現実感の欠如が目につき、明らかに民主党はニッポンを弱体化させるどころか、滅びへと向かわしめていると言わざるを得ない。ちなみに今月の文藝春秋では、このような論を唱える論文が何本も掲載されている。

追記:ついに内閣支持率が30.9%!(→記事)私が当初より指摘していた自己崩壊が最終局面に来ています。ここへきて社民党との不協和音、公明党に擦り寄っていますが、沖縄基地問題が解決する前に破綻が来てしまいそう。

本日の一冊

ファイル 1235-1.jpg9.11テロ疑惑国会追求-オバマ米国は変われるか』。あの国会で疑惑を呈した民主党参議院議員藤田幸久編著による。Salt氏が指摘するとおり、人は騙されていたいもの。それは実に安楽な道。自己責任を回避する道なのだ。かくして人は思考停止を好む。とくに日本人は波風を立てたくないのだ。ニッポンキリスト教などは特にそれが強い。みんな同じ金太郎飴であることがもっとも有効な保身。下手に騒ぐとたちまち妄想的陰謀論者だ、異端だ、カルトだと糾弾されてしまうわけだ。それは表と裏が倒錯した世界。確か藤田氏もクリスチャンだったと思うが、彼にはこれからも期待したい。

追記:植草一秀氏が今般の小沢事件について、裏にCIAが働いている可能性を示唆しております。検察が挙げる人が経世会系と清和会系で見事に"仕分け"されているのです。実に面白いデータですので、ぜひご一読を。

CIAに支配され続けた日本政治の基本構造

今年のチャレンジ

ファイル 1209-1.jpgこれまで何度か挑んで挫折してきた『三国志』にチャレンジするつもり。横山光輝の漫画版も全部そろえたが、なぜか挫折。漫画すら読破できなかったのだ。ちなみにカミさんは二度読んだとか。吉川英治版は文章が硬いので、今回はハードボイルド作家北方謙三版を。彼の文章は短く、しかも軽い。装丁も見易い。

と言う安易な理由で北方版全13巻に挑戦するつもり。内容的には陳寿(ちんじゅ)による『正史』に準拠し、北方流に調理している。まずは読み易い。吉川版では漢字で難儀するが、こちらはルビも見易く、教養のないDr.Luke的にはきわめて有り難い。北方氏はほぼ2ヶ月で一巻づつ仕上げたようだ。私もこのペースでとにかく最後まで行くつもり。

追記:北方氏は曹操を高く買っており、劉備の名参謀と言われた諸葛孔明は、実は連戦連敗で、あまり有能ではなかったとか。ジョン・ウーの『レッドクリフ』では金城武が好演していましたが、けっこうコレまでに刷り込まれたイメージが壊される(修正)されるようで、楽しみではあります。

追記の追記:鳩様の軍師藤井氏もどうもいかがなものかと。小沢氏との確執もあるみたいですが、この内閣、いよいよ崩壊モードが進行してきました。

続・カツマーVSカヤマー

ファイル 1203-1.jpgこれはすごい。勝間和代氏の新著。『結局、女はキレイが勝ち。』。内容はともかくとして、その帯の台詞が・・・。

 「キレイでない私も生きていていいですか、香山リカ」

それにしても女は結局ここを攻撃しますか・・・。どこまで続く泥沼ぞ・・・。コワイですねぇ。

Dr.Lukeの一言映画評

午前中はプールとサウナ。例によってサウナの中ではおじさん、おばさんと世間話の花が咲く。トピックはもちろん鳩山政治。企業戦士の彼はデフレがひどくなってきたことを肌で実感している。昨日大学を訪れてくれたI兄弟もそのことを切々と語っていた。値下げ競争という自滅の道をひた走るニッポン。現実が見えない鳩様の脳内空転政治。問題は友愛政治崩壊の後だと分かっている。

ファイル 1193-1.jpg午後は映画。『THE 4TH KIND-フォース・カインド』。かつて『未知との遭遇』なる作品で、「第三種接近遭遇」なる流行語が生まれた。今回の作品は実話と、その記録映像に基づく再現ドキュメンタリー。当事者は心理学のPh.D.(博士号)をもつエキスパート。

アラスカ州ノームで、心理学者が体験した記録映像と、再現映像で構成された全く未知なる体験との遭遇

アラスカ州北部の町ノームでは、これまで多数の住民が行方不明になってきた。2000年10月、ノーム在住の心理学者アビゲイル・タイラー博士のもとに、不眠症を訴える住民が次々に訪れる。不審に思ったタイラー博士は、催眠療法で彼らが眠れない理由を解明しようとした。そしてそこでカメラが捕えたのは、これまで誰も目にしたことのない映像だった・・・。

つまり「第四種」とは、アブダクション(誘拐)の経験だ。記録映像は本物だということ。正直、かなり怖い。その現象をいかに解釈すべきか、これは各自の脳内処理に任せるしかないわけだが、騙されることを人生の喜びのひとつとしている私などはかなり素直に理解している。まあ、こういった作品はいろいろ講釈を聞くよりは、自ら観て欲しいところだ。

ちなみに再建主義の富井氏が紹介していた映像を、恒例の台詞と共に、こちらにもUPしておきましょう(音声も聞きたい人はこちら)。

 信じるか信じないかは、あなた次第です!

女のバトル・パートⅡ

バトルはニッポンキリスト教だけではありません。先に「カツマーvsカヤマーのバトル」を紹介しましたが、その第二段。勝間氏が反撃。

ファイル 1168-1.jpgその新著『やればできる』。紹介文がすごい。

香山リカさんの『しがみつかない生き方』を読み、正直、まよってしまっているあなたに読んでほしい、という気持ちでこの本を書きました。この本は「<勝間和代>を目指さない」への反論書、と言ってもいいかもしれません。私が本当に伝えたいいことは、ここにあります。

みなさん、力が有り余っているわけです。

本日の二冊

時節柄、話題が忠臣蔵に傾いておりますが、エクレシアとはまさに忠臣蔵でありましょう。幸い私たちのご主人は浅野内匠頭長矩ではありません。通説では彼は謹厳実直、いわゆる頑固・クソ真面目・完全癖・融通が利かない・・・といったいわゆるメラコリー親和型パーソナリティと思われ、当時の「痞(つかえ)」と言う心の病があったと言われております。いわゆる癪持ちに加えて、季節性の気分障害と思われますが、春先の木の芽時症候群です。これで吉良の嫌がらせにキレてしまったわけです。こういった主(あるじ)をいただいた人々はまことに不幸と言わざるを得ませんが、今のニッポンもこれと似た状態になっているわけでして・・・。

ファイル 1147-1.jpgところがこの書『"忠臣蔵"にヒーローはいなかった!-史実で読み解く普通の中年の底力-』によりますと、何と浅野は女好きで有名だったようです。赤穂は米もよく取れ、民の心も明るく、塩で有名、活気に満ちた土地だったようだが、24歳の内匠頭についてはこう言われている:

長矩、智ありて利発なり。家民の仕置きもよろしき故に、士も百姓も豊かなり。・・・女色好む事切也。故に奸曲の諂者、主君の好むところに随いて、色よき婦人を捜し求めて出す輩出頭、立身す。いわんや女縁の輩得を得て禄を貪り。金銀に飽く者多し。-土芥寇讎記

本書は『仮名手本忠臣蔵』でできあがったイメージを廃し、できる限り史料に基づいて、事実を追うが、この浅野像は始めて知った。別の書では、女で身を滅ぼすかも、と警鐘を鳴らしているのだ。これは実に驚き。

さらにここでも何度か紹介した浅野の時世の句

 風さそふ 花よりもなを われはまた 春の名残を いかにとやせん

も捏造だとか。これは『多門伝八郎日記』のみに記述されているが、この男、かなり自己顕示欲と感情移入傾向が強く、浅野に入れ込んで捏造してしまったらしい。理由も史実に基づいて論じられているが、これはネタバレになるので、ここでは略。その他の流れは大体わたしのイメージどおりだ。

ファイル 1147-2.jpgそしてもう一冊。実はこちらは10年ほど前に購入したのだが、本棚から出てきた。改めて読み直している。『忠臣蔵-赤穂事件・史実の肉声』。これはジャーナリストの野口武彦氏の作で、きわめて丹念に史料を追っている。当時の江戸という町のあり方が赤穂事件の背景として重要であることを論じ、時系列で事件を記述する。

興味深い点は、両書とも、赤穂事件は誰かが強制したり、計画したものではなく、それぞれが人間としてその事件を受け止め、葛藤・苦悩する中で、自由意志かつ自発的に自己決断したことによるものであったとする点。つまり大石が描いたシナリオにみんなが機械的・強制的に従ったのではなく、大石はいわばファシリテーターとして、それぞれの思惑を最大公約数的にまとめる役割を担ったに過ぎないのだ。あの1年7ヶ月の間にその最大公約数が熟していった。大石はその間に300名以上の家臣を、神文書を返却したりなどして、あえてふるい落としている。こうして義士たちの心が露にされ、洗練されてひとつにまとまったとき、所存を貫徹できたのだ。あの元禄の江戸であれだけの事を成し得た鍵は、ひとつの心(One Accord)なのだ。

これはまさにエクレシアのあり方ではないか。主に従うことにおいては、誰も強制しない。それぞれの心のあり方に従って、ある人はああして、別の人はこうしているのだ。主への思いが単一であればあるほど、自動的にそのような人々はひとつになり得る。これは人間的な組織形成ではない。だから降りるのも、乗るも、まったく個人の自由。いずれ迫害が起きてくるだろう。それは世からよりは、まずキリスト教から始まるだろう。その中で真に主につくものと、別の動機の者がふるわれる。これは私がすでに10年近く言い続けていることであり、現代は<篩い分けの時代>なのだ。現にそうなっている。ギデオンも3万の軍勢を300まで篩い分けた。大石も300名の家臣を47名に篩い分けた。主は今それをなしている。よって現在のニッポンキリスト教の惨状は当然の事態なのだ。それぞれの心が露にされるために。

今年は歌舞伎座も最後だから、ちょっとチャレンジしてみようかと。

燃える秋

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いよいよ色濃くなってきました。が、今年は台風で葉が散っているせいか、すでに裸の木が多いような感じです。そのフラクタルもまた美しいですが、加えて寒桜と寒椿が華やかさを添えてくれています。

          * * *

ファイル 1137-1.jpgで、今読んでいるのが、五木寛之の『燃える秋』。ペルシャ絨毯を巡って、中東を舞台にした亜紀と岸田の愛の運命は・・・と言うわけだが。五木寛之には『戒厳令の夜』ではまったが、その硬質な文章に惹かれるわけ。自分では女性を描くのが下手と言われるが、むしろそれが彼の作品の魅力。女性が自立し、ひとりの人格を持った存在として描かれる。要するにオトナの恋愛。対して渡辺淳一的な男女の描写は私の好みではない。

これ、1978年に映画化されているようだ。主演は真野響子と北王子欣也。ちょっとTSUTAYAあたりを探してみようかと。

          * * *

ヴィデオクリップは、例によってジョッギングライヴ。観てからつまらんと憤慨しないくださいませ。



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忠臣蔵人物列伝其の参

ファイル 1133-2.jpg

今日の日経夕刊によると『忠臣蔵』が歌舞伎の世界で流行だとか。「仮名手本忠臣蔵」が歌舞伎座と松竹座で、池宮彰一郎の「最後の忠臣蔵」が明治座で演じられる。ご存知のとおり、「仮名手本」では、大石、浅野、吉良がそれぞれ大星由良助、塩冶判官、高師直となる。もちろん脚色があるのだが、それでも浪士一人ひとりの人生の展開と終焉は考えさせられる。

歌舞伎座では松本幸四郎が大星を評して

主従というより人間としての情愛を大事に演じたい。由良助は浪士一人ひとりの人生をまっとうさせてあげた人

とし、仁左衛門は祇園で遊ぶ大星について

遊びなれた男の色気と、あだ討ちの大望を秘めた性根の硬軟の兼ね合いが難しい

とする。

「最後の」では四十七士の中でただひとりの足軽であった寺坂吉衛門のその後の過酷な生涯を描く。彼については、義士たちの証言によると、あだ討ち後逐電したとされているが、一説には大石から命じられ、各方面への連絡係また歴史の証人となるべく、汚名を着せられることを覚悟の上に、生き延びたとするものがある。いずれにしろ、義士たちはきれいに腹を切ったのに、足軽とは言え、彼が生き延びたことに対する世間の風は冷たい。

そして最悪の汚名を着せられているのが、宝蔵院流高田派槍術の名手とされた高田郡兵衛である。浅野家が断絶する後も大石に対して強行に篭城を主張。が、赤穂城は明け渡され、郡兵衛は江戸にて堀部安兵衛らとともに江戸急進派として、今度は仇討ちを強硬に主張する。大石内蔵助は彼らの軽挙暴発を警戒し、彼らを抑える。ところが、なんと12月に彼は突然脱盟するのだ。

理由は郡兵衛の伯父にあたる旗本内田三郎衛門元知の養子になる誘いを受けるも、彼は「存じ寄りある」と断った。しかしこれを聞いた内田は「それは敵討のことか。養子になれば守秘するが、ならなければお上に訴え出る」と言い出し、やむなく他言しない条件で郡兵衛は受け入れたとようだ。

森村誠一の『忠臣蔵』では、内田の娘と懇意になり、彼女と祝言をあげて内田家に入るが、同士を裏切った自分の安逸な生活に悶々とする中で、吉良方の策略によって、内田が密告したと思い込み、血気にはやる郡兵衛は内田を切る。かくして追われる身となった彼は、絶望の中で泉岳寺の浅野の墓前で腹を切るのだ。

しかし実際はどうか。郡兵衛は、その日には自分も腹を切ると約束して脱盟したが、江戸急進派の顔に泥を塗る事になり、同志らは相当に憤慨し、いざ吉良を討ち取り、首を浅野の墓前に供えた際、郡兵衛は祝い酒を持参して現れたが、かつての同士たちから罵声を浴びて追い返されたようだ。そして何と義士たちが腹を切って果てた後も、彼はのうのうと生き延びてしまったのだ!かくして彼の名は、おのれの命を綿々と保ったと裏切り者として、地に落ちることとなった。内田家も彼を放逐した説もあり、晩年は不明。

まさにここに運命の糸を見る。高田は腕もあり、血気盛んであり、大石にとっては一番の頭痛の種だった。彼ら江戸急進派が勝手なことをすることは幕府に口実を与え、大石の計略が一挙に崩れる危険性があったのだ。この意味で彼の脱盟は大石にとっては絶好の事件だった。江戸急進派も面子がつぶれることになり、大石に従わざるを得なくなったわけだ。

私たちのよく知っているペテロも血気にはやる人物だった。主の死の予告を聞いて、「さあ、いっしょに行って死のう」とか煽ったり、まあ、言動が軽く、他の弟子たちはいざ知らず、自分だけは死に至るまでも主に従う、と大言壮語したあげく、あの体たらくを見せる。しかし彼は回復した後、彼のメッセージにより3,000人が救われ、またローマ帝国による迫害の中に苦しむ兄弟たちを励ますことができる器となり、最後には逆さ十字架につけられている(伝承)。そこで遠藤周作をして「あの女々しかった弟子たちが、十字架の後、なぜあのように大胆になれたのか不思議だ。そこには何かXがあったと言わざるを得ない。このXとは、いったい何なのか」と言わしめるのだ。さて、みなさん、このXとは何なのでしょう?

ファイル 1133-1.jpg

というわけで、霊的真理は古いいのち(魂)の死の後に新しいいのち(霊)の復活があることを証明しているわけだが、残念ながら郡兵衛には復活がなかった。日本史が続く限り、彼の汚名は濯がれないのだ。ちなみに森村誠一が高田郡兵衛を主人公にした小説を書いている。題して『武士の尾』。郡兵衛はなにゆえに脱盟したのか、その後の彼の苦悩はいかなるものであったかを描く作品らしい。実はかく言う私もまだ読んでいないので、この冬の読書リストに加えるつもりである。

たかがニンゲン、されど人間。人生は馬●の阿○の絡み合い。そこに綾なされるそれぞれの人生。これ以上に面白い存在はないと、YAZAWAではないが、最近しみじみと思えるようになってきた。特に郡兵衛や、先に紹介した萱野三平のような、失敗者・落伍者に対して心惹かれるものがあるのだ。そして大石はそれぞれの人間性と人生に対する洞察鋭く、それぞれを遇したのだ。彼の大願成就の秘訣は、人間を知っていたことにある。

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