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PJ 高橋清隆氏の記事が出ていました。
2008/06/25 20:45 AAA植草一秀氏を応援するブログAAA
負のレガシー
2008/06/18 16:03 リチャードの日記
キリスト者とインターネット
2008/06/18 09:21 キリスト教 プロテスタント 聖書 信仰
キリスト者とインターネット
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産声を上げたKFC、、、、、
2008/05/05 12:10 thelongstreamingully

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本日の一冊

ファイル 418-1.jpg大拙禅を語る―世界を感動させた三つの英語講演―』。大拙の米国における英語講演のライブCD+英文原稿。鈴木大拙は私が敬愛して止まない禅の先達。鎌倉円覚寺の今北洪川と釈宗演の元で参禅し、その見性の辞は「肘外に曲がらず」。円覚寺は私のフェイヴァリット・プレイスのひとつ。禅とキリスト教との関係も論じているが、彼は言っている、「わしはイエスが覚者であると分かるが、聖霊と言うものがどうしても分からん」と。けだし、本質である。禅者と基督者―実に似て非なる存在。しかし禅者の清々しい生き方は、ニッポンキリスト教の脂ぎったセンセイたちにはるかに勝る。イエスは言われた、「得ようとすすれば失う、失えば得る」と。禅の核心も「喜捨」あるいは「大死一番」。魂の扱い方はまったく同一である。基督者も主によって裁かれる時、その基準は「いかに得たか」ではなく、「いかに失ったか」である。

意識の扱い方について-基督者と禅者の類似と相違-

本日の一冊

ファイル 415-1.jpg植草事件の真実』。あの「ミラーマン」こと、東大卒の新進気鋭の経済学者植草一秀氏。その抑えがたい性癖によって数々の破廉恥事件を起こしたとして、エリートから地獄への転落人生と見えたが、実は嵌められていた?

時は小泉政権の絶頂期。竹中氏が進める不良債権処理に絡んで、りそな銀行と自民党のあやしい関係が噂され、そのスクープ記事を書いた記者はその晩に横浜港に浮かび("自殺"と処理)、またもう一人の記者は変態行為の最中に自ら誤って窒息死としたとされ、また関わった会計士は自殺とされ・・・。そしてりそな銀行にまつわる真実を出版直前だった植草氏は痴漢で逮捕、132日の不当拘留。この4月16日、東京高裁でも控訴棄却で、有罪実刑判決。

で、Blogやネットでいろいろ調べると、どうもこの痴漢事件はヤラセの可能性が高いようなのだ。私も手鏡事件の事はここでも書いたが、当時同業者としても「まさか!?」と正直驚いたし、なにより不思議だったのは、刑事(鉄道警察だったか?)が横浜駅から品川駅までずっと植草氏を尾行していたこと。彼、そんなに挙動不審で怪しかったわけ?刑事ってそこまでするかなあ~、が素朴な疑問だった。最近電車を使う私としてはあまり人事ではないわけで、混雑する場合は両手でつり革につかまるなど、それなりの防御策を取っている。だからなるべくラッシュの時間は外しているのだが・・・。

メディアの報道内容をそのまま読めば、明らかに植草氏は性的倒錯傾向(要するに変態)を有するわけだが、どうもそのメディアの内容については、かのオウム事件の河野さんの例もあるわけだ。彼のステイタスと行為のギャップは大衆が喜ぶ絶好のネタになる。現代は壮大なフェイクを見せられていると、私はかねがね指摘しているが、国家権力が関わればいくらでも事件などは作り出せる。電車の中、私の横で"女子高生"が突如泣き出して、座り込んだものなら、私は直ちにお縄になるわけだ。植草事件は決して人事ではない。事の真相を握る事はきわめて大きなリスクを背負い込む事を意味するのだ。

みなさんの心証はいかがでしょう?

AAA植草一秀氏を応援するブログAAA(→http://yuutama1.blog.shinobi.jp/

本日の一冊

ファイル 409-1.jpgマンガ・プーチン主義のロシア-新生ロシア激動の10年-』。ソ連の崩壊から、経済・社会の混乱、その中でオルガルヒ(成金族)が台頭し、大統領プーチンの誕生後、彼らと政府の対立、そして民衆のプーチン礼賛、米には絶対に飲み込まれない強いロシアを目論むプーチンの戦略を描く。

かつて(93年)私もイギリスに行く途中、トランジットでモスクワ空港に降りた。その際の空港の施設、特にトイレの荒れ果てた様子に愕然としたことを覚えている。ソ連の末期を見てきた富井さんが再建主義に入れ込むのも十分に理解できる。

しかし極私的にもプーチンには惹かれますね。そのマッチョなボディとハードコアなオーラに・・・。特に彼の目が実にイイ。ファイル 409-2.jpgファイル 409-3.jpgゴルゴ13を彷彿として、実にキマッテイル→

本日の一冊

ファイル 407-1.jpg昨日流れたこのニュースはややショックと言うか、オドロキでした。私の書架にある『宮崎勤精神鑑定書』(講談社)を再読してみようかと引っ張り出した。当時を思い出しつつ、「ついに」とも「ほんと」とも感じられた。88-89年、ちょうどバブルの絶頂期で、88年に息子が産まれ、私がマンションを購入して横浜にmoveしてきたのが89年3月。ワンレン・ボディコンのジュリアナ的幻想がもろくも壊れ(私に言わせれば「経済的去勢」)、社会にとっても私にとっても時代のシフト期だった。

これ以降の90年代、社会は何を求めて生きるべきか、価値観と心の縁(よすが)を喪失し、「不良債権」の陰鬱なバブル後遺症で悩み、引き篭もりが増加、ヒッキーとかオタクとかの単語が目立つようになった。ニッポン社会が壊れ出したわけだ。「不良債権」はローンばかりではなく、ニッポン人の精神構造そのもの残された。宮崎勤はまさに時代の転換点を象徴する名前となった。ある意味ニッポンの負のレガシーだ。同時にニッポンキリスト教も変質した。

本件についてはいろいろな評価があるようだが、アキバ事件が死刑執行へのトリガーとなっていることは確かだろう。しかし当時にやや脱力感も感じる。あの光市母子殺人事件でも死刑が確定するだろうが、もし死刑が執行された場合、残された遺族はむしろ虚脱感に陥るのではないだろうか。

有名な映画『ベン・ハー』で、後にベン・ハーの"父"になるガレー船の司令官クイントゥス・アリウスの台詞がある、"Hate keeps a man alive.(憎悪が人を生き延びさせるのだ)"。人は何かアンチテーゼに対峙することによって生きる力を汲み出す。現代はその"何か"を喪失している。『巨人の星』の星一徹のような理不尽なオヤジがいない。"理"の通った、マシュマロ的母性が蔓延り、それは結局、"肉"をダラーっと弛緩させ、生きる力を喪失させる。かくして鬱病者が世に(そして特にキリスト教界に)跋扈する。もっとも『おしん』的社会に戻れ、と言っても無理か・・・。ここまで来ると。

(ちなみに当時、サファリ・シャツが流行しており、私も愛用していたが、この事件でばったりと消えた。)

 * * *

ベンジャミン・フルフォード氏が山口組に言論による道場破りを敢行するとか・・・。「道場破り」とはすごく日本人的。彼はアンチテーゼを抱えていますね。主の守りを祈ります。

本日の一冊と映画と一枚

ファイル 401-1.jpg今日は外耳炎のため泳げないのだ。で、耳鼻科に行っている間に、M7.0、震度6の地震が岩手内陸で発生した(→記事)。福島のMr.Sugarの高床式2×4山小屋もかなり揺れたようだ。実はこの本をずっと前から紹介したかったのだが、延び延びになってしまった。これまでも新潟地震を初めとして数々の地震を予知してきた元琉球大学教授の木村政昭氏の新著『大地震の前兆をとらえた!』である。彼の地震理論は、火山の噴火との関係を時系列的に整理した「時空曲線」と、平面的には「サイスミックアイ」の発生をもって予測する手法。今回の地震が予知されていたか否か、今本を大学においてあるので、参照できないが、確か関東北部から東北の内陸部の危険性を指摘されていた。また関東圏の住民にとって気になるのは、千葉北東部に「サイスミックアイ」が見られるとのこと(→データ)。同氏のサイトでは四川の地震の分析もなされているので、一度ご覧下さい。

ではこれから映画へと・・・。[11:10記]

  * * *

ファイル 401-2.jpg映画は『インディ・ジョーンズ-クリスタル・スカルの王国-』。ハリソン・フォードはわが青春の78年『スターウォーズ』でデビュー。実は彼、俳優ではなく、大道具のセット担当だったとか。その彼を見てジョージ・ルーカスがひらめいて、ハン・ソロ役に抜擢した。ちょっとチンピラ風の味が印象的だったが、こんな大俳優になると予想はしていなかった。今回の作品も中身はないが、その映像とアクションを楽しめる。単純なカタルシスを求める人にはイイかも。

このクリスタル・スカルはいわゆる「オーパーツ」と言われ、水晶を削ってドクロにしてあるもので、実在する。水晶はダイヤなどに次いで固く、現代のテクでもその加工は難しいのだが、古代人がどうやって細工したのだろう(上のサイトによると手磨きだと300年かかるそうだ)。極私的にはこれもまた夢がある。今回の映画ではいきなりエイリアンで終ってしまったが・・・。

  * * *

ファイル 401-3.jpg本日の一枚は、前にも紹介し、代々木ナルでのライブにも行った(彼女のサインをもらって、ちょっと会話を致しました)青木カレンの新譜『SHINING』。彼女の作ったハイセンスの曲が収録されている。夏向きかな・・・。下にYouTubeを紹介しておきます。

本日の一冊

ファイル 396-1.jpgヒトラー・コード』(講談社)。ヒトラーの自決を疑うスターリンがふたりの総統側近を尋問した記録。その作戦名を「神話作戦」と称する。スターリンはこの記録をもってヒトラーの自決を納得し、この文書を封印した。55年ぶりに若手のドイツ研究者によって発掘されたもの。以前に総統の女性秘書の記録に基づいた映画『ヒトラー最後の12日間』を紹介したが、今回の資料はまさに第一級の発見。ヒトラーが実は生きていて、最近アメリカで死んだとかの説もあるのだが、これを見る限りやはり自決したのだなぁ・・・・。(ミステリーサークルの時もそうだったが、真実が明らかにされると寂しいことも事実だ)

 * * *

本日のNHK『ためしてガッテン』は面白かった。癌に関する最近の知見を紹介していたが、ガン細胞が転移する際、何とコラーゲンを溶かす酵素を出して、細胞間に穴を開け、そこに細胞表面のトゲをひっかけて潜り込みつつ移動するのだ。よってこの酵素を無効にするか、コラーゲンを増殖することによって、ガンの転移が防げるわけ。

実は丸山ワクチン(SSM)によってコラーゲンが増加することが分かっており、ガン細胞はあっても限局化されて患者はそのままガンと共存して10年、20年と生存する。SSMの作用機序はよく分かっていないのだが、コラーゲンを増加させることにひとつの鍵がありそうだ。またかつて、ノーベル化学賞受賞者ライナス・ポーリングが、ビタミンCの大量摂取によってガンが予防できる、との説を出した。コラーゲンの合成にはVCが不可欠であるから、これも納得できる。ちなみに喫煙者では血中のVC濃度がきわめて落ちていることも知られている。

ガン細胞は100%消失させる必要はない。増殖と転移を遅らせて、自然な細胞の消長サイクルとシンクロさせればよいわけ。要するに私が今ガンになっても、あと30年後までガンの増殖と転移が延ばされれば、それで寿命をまっとうできるわけ。ちなみにあの立花隆氏が膀胱ガンに罹り、東大病院で内視鏡によるオペを受けたが、その記録が『文藝春秋』に連載されている。今月号で完結したが、後ほど紹介したい。要するにガンと宣告されて絶望する時代はすでに終わったのだ。発想を転換することにより免疫系も活発になる。出演者の一人が「明るく共存、ガン細胞」とか言っていたが、確かに言えている。

本日の一冊(購入予定覚え書き)

ファイル 390-1.jpg資本主義2.0-宗教と経済が融合する時代-』(講談社)。今私のメッセージ・シリーズと同一の指摘がなされている。購入予定。政治・経済・社会、そして宗教のバビロン化は、世の学者も気がつき始めているようだ。

ご紹介と本日の一冊

最近のMr.Sugarの一連の記事は読み応えがあります。十字架の本質が閉じ込めにあること、昨日少しそのことを語りましたが、Mr.Sugarが明確に説いて下さっています。私のBlogはヨタ話ばかりなのですが、霊的な記事を求めている方は、ぜひ彼のBlogをお読み下さい。

山暮らしのキリスト

 * * *

ファイル 371-1.jpgアシスト創業者のビル・トッテン氏の『愛国者の流儀』。彼は生粋のアングロサクソンのアメリカ人。ところがアメリカ批判をするうちにブラックリストに乗せられてしまい、アメリカでは犯罪者扱いとか。一方、日本に来て30年以上。日本の素晴らしさと武士道に心酔する彼は、ついに日本に帰化。ニッポンが戦後アメリカのマインドコントロールを受けて、真の愛国心を失い、心が荒み、社会が崩壊する危険にあることを力説する。本来の日本人の心を取り戻すことを提言する。

面白いですね、あのベンジャミン・フルフォード氏も同じですが、両者とも"青い目のサムライ"です。戦後のアメリカによるマインドコントロールはきわめて奏効し、この国を日本からニッポンに変質させた。これは前に紹介した苫米地英人氏も指摘するところであり、その本質はアメリカの悪行三昧にはブラインド、日本人が一方的に悪いという良心の呵責を植えつける手法。すなわちWGIP(War Guilt Infomation Program)。原爆で21万人を焼き殺された国民が、その加害者を崇拝する不可解さ。

今日のニッポンの荒廃も、その中のフラクタル図形であるニッポンキリスト教の荒廃も、アメリカの思惑通りと言える。再三指摘している通り、政治的去勢、軍事的去勢、経済的去勢、さらに霊的去勢を受けてしまったニッポン人は、もはや自ら立つことはできない。これは敗北主義ではなく、ニッポン人の病理の指摘である。75歳以上は自ら保険料を負担させ、病院から老人を追い出すことができた医師には手当てが出る制度などがまかり通る国なのだ。やはり荒廃、行くところまで行く必要があるでしょうね、この国も、ニッポンキリスト教も。

昨日の一冊

朝のジョッギングが実に気持ちイイ。夜はもう10時半には寝ることにしているので、日記を朝書くことが多くなった。

ファイル 365-1.jpgプロレタリア文学の旗手で、自らも獄中で拷問を受けて死亡した小林多喜二の『蟹工船』が売れているらしい。昨日、有隣堂をブラっとした時も平積みになっていた。オホーツク海での漁船と言う閉鎖空間で起きる労働搾取。資本家は何もせずにその搾取の上で暴利を貪る。現代の格差社会で、自らを投影する人々が多いのかもしれない。

それにしてもこの記事はひどい。妊婦までもがネットカフェ難民化しているらしい(→記事)。ポピュリズムに乗った新自由主義の風に吹き回された人々の到着点。メッセージでも語ったが、グッドウィルのマイクロバスに若者がパッキングされて、どこかへドナドナされていく光景を見て慄然とした(寿町には手配師をやっていたオッチャンがいるが、その世界だ)。もっと不気味だったのは、彼らが会話するわけでもなく、みんな自分のケータイを見つめていたことだった。現代は蟹工船ではなく、マイクロバスなのだ。

結局、政治や社会にも問題があるが、彼らも一日一日責任のない気楽な仕事を消化し生活を楽しんでいるのだろう。その刈り取りである。下手に正式社員などになるとそれこそ会社に搾取される、と彼らは考える。以前、NHK特集でニートの若者が「働いたら負けだと思う」とのたまっていたが、閉鎖社会ニッポンではすでに倒錯が起きている。要するに彼らはポジティヴな種を何も撒いていない。否、アフリカと同様に蒔くべき種までも食べてしまうのだ!その結果が飢餓である。

そのまた閉鎖社会であるニッポンキリスト教はいわずもがな。リバイバル音頭を踊っても、現状では霊的覚醒などは決してあり得ません。この惨状が行くところまで行かないと。極私的にはカプセル化された集団の行き着くところを見定めるための絶好の病理サンプルだと感じているのだが・・・。多分それは霊的"蟹工船"。その兆候はすでにネットを見ているとよく分かる。実に悲惨なギョウカイである。その中にあってキリストの体が搾取され、抑圧されているのを見るのは少なからずつらい。

閉鎖社会の共同幻想に思う

本日の一冊

ファイル 345-1.jpg蓮見博昭著『宗教に揺れる国際関係-米国キリスト教の功と罪』(日本評論社)。病理がますます深くなる米国の政治と宗教、特に福音派原理主義のキリスト教との絡みを分析。著者自身がキリスト者(恵泉大学名誉教授)なので、聖書の理解もしっかりしており、信頼して読める。再建主義も含まれるであろう「現王国主義」、ダービーの「ディスペンセイション主義」の問題点もとアメリカとイスラエルの病理的関係がその辺りにあることも指摘。アメリカの病理は私がすでに何度も繰り返してきたことだが、こういった一般書にも取り上げられることはとても良いことだ。今日、キリスト教の理解無しに政治や経済、さらに今後の行くえを知ることはできないのだ。今日のキーワードは偽りの侵入。「クリスチャンである」と公言するクリントンとオバマの背後も相当にあやしい。もしかするとベトナムで5年間捕虜として死ぬほどの拷問に耐えたマケインの方がまだマトモかもしれません。

本日の二冊

ファイル 273-1.jpgファイル 273-2.jpgリチャード・ヴェルナーの『円の支配者』と『不景気が終わらない本当の理由』(共に草思社)。90年代のバブル崩壊後、何ゆえに日本経済が回復していないかの理由を日銀の紙幣供給不足による信用創造の失敗であると断じる。中でも福井前総裁の責任を厳しく追及しており、同氏はバブルの真犯人であるにも関わらず、その責を問われるとことなく、バブル崩壊後に30年前の取り決めによって総裁の座についたと言う。かくして国民の管理下から離れたところで決定される日銀総裁の特殊性を指摘しつつ、日銀による2000年代に入ってからの経済運営を批判する。
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本日の一冊

ファイル 256-1.jpg鈴木宗男氏と一緒に逮捕された佐藤優氏の『国家論-日本社会をどう強化するか』(NHKブックス)。同志社大学神学修士を持つ氏の論考だけあって、聖書から説き起こしている。それも「三位一体論」や「カルケドン信条」から・・・。要旨は上のリンクによくまとめられているが、氏の神学に対する姿勢は、前にも指摘したが、相対化されたものであって、飲み込まれ現象がなく、好感と信頼感を持てる。

いわく

・・・イエスが存在してこのように言ったという前提での神学は、もはや学問的神学ではないのです。ただし、こういうことは確定できる―一世紀の終わりから二世紀の初めの時点において「一世紀にいたイエスと言う人間がわれわれたの救い主である」と信じていた人たちがいた。ここまでです。・・・
 つまりキリスト教神学と言うのは、教祖であるところのイエスがいたかいないかよく分からないという、根本的に曖昧な部分を抱えた神学体系です。そのため、本質的に歴史実証主義が嫌いです。どうしてかというと、歴史実証主義を徹底的に詰めていくと、メシが食えなくなるから。ですから、どこかで必ずごまかすわけです。
 大学の神学部で、牧師や神父の卵である神学生たちは、もちろん、ここで述べたようなことは全部教え込まれるわけです。しかし、実際に牧師や神父になると、経営者の論理が要求されます。うかつなことを言ったら「お客(信徒)」がみんな逃げてしまう。だから、イエスさまは確実にいたということを大前提にするわけです。そのあたりは、神学で飯を食っている連中の、いわば企業秘密です。
 そのため、だいたい神学部に言って1年から2年も経つと、今までイエスをずっと信じてきて、そのために献身したいとさえ思ってきた者に限って、期待を裏切られたように感じ、アルコールに溺れるようになったりします。
・・・一般の学術的な論争というのは通常、積み重ね方式になっています。議論が少しづつ積み重ねられていき、新たな論争というのは以前の論争の積み重ねのうえに成り立つのです。ところが神学論争は違う。神学論争が進むと、それは必ず政治的な問題になってきます。暴力的な介入によって相手をやっつけるというかたちで終わりになるか、あるいは議論が瑣末なところに走っていくために、本来の議論はみな忘れられてしまう。あるいは論争に明け暮れ疲れ果て、みんな論争するのをやめてしまう。
 それで300年くらい経つとまた同じ話がちょっとだけかたちを変えて蒸し返されるわけです。その繰り返しで、積み重ねどころか、進歩という感覚にはまったく馴染みません。いつも迷路に入って終わりです。
 それから、神学論争では、論理的整合性が高くて、知的水準が高いほうがだいたい負けます。知的水準が低くとも、時の政治権力と結託したほうが常に勝っています。キリスト教は基本的に、負けた者のテキストは一切残さない。・・・
 今、わわれわれが手にすることができるのは、論理的整合性の度合いが低く、なおかつ知的水準はあまり高くなくとも、政治と結びついていたものしかありません。

これは私が常々指摘しているところでありまして、神学が「学」として成立し得るのか、そもそもそこから検討する余地があるわけです。まあ、神学論争などは言ってみれば「声のデカイ方」が勝つわけで、そもそもその資質が問われるのだ。かくして「2ちゃんねる」あたりがそれにふさわしい場だろう。ただし、粘着してくる連中がいるから辟易なのだ、このニッポンキリスト教なるギョウカイは・・・嘆。

(陰の声:嗚呼、またこれでオツムのよろしい神学者のセンセイたちを怒らせるかな・・・汗)

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