ガン健診結果の読み方
- 2016/05/03 18:41
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:科学
- Tag:医学, ベイズ統計, ガン検診
検査結果の読み方:これはベイズ統計の基本でして、がん検診で陽性と出ても悲観する必要がないのです。このリンク先にある表から次のような結果となります。
いま、「陽性とされた条件の下で実際にガンが発生している確率」をP(ガン|陽性)と書きますと、条件付き確率の定義により、
P(ガン|陽性)=P(ガン ∩陽性)/P(陽性)=(782/431899)/(40735/431899)=782/40735=0.019...
つまり、なんと1.9%!
この記事では感度となっている数値は、「ガンがある人が陽性とされる確率」つまりP(陽性|ガン)でして、これは93.2%です。しかしこれは検査を受けた人には重要ではありません。重要なのは前者の確率、つまり陽性とされても実際にガンがあるのは2%!!!
無意味に慌てふためかないようにしましょう。まして変な風にいじられてしまうと、むしろそれで悪化させてしまうケースが多いのです。要するに
恐れるな!!!