ジーザスのわざのルーツ-聞くこと-

私たちはつねに何かを聞いている。自分の思いと思っていることが、実は別のルーツを持つことはよくあることだ[1]声のルーツは、聖霊、自分の肉(過去の記憶や知性・感情など)、サタン、この世だ。。それを自分の思いと勘違いして、その上にプライドを立てると、要塞となる。神の言葉よりも自分の思いを高くすることだ。ゆえにこう言われる:

わたしたちは理屈を打ち破り、神の知識に逆らうあらゆる高慢を打ち倒し、あらゆる思惑をとりこにしてキリストに従わせ・・・-2コリント10:4

この点においてジーザスはつねに御父の声を聞いていた。また御父の行うことを見ていた。そして聞いたとおりに語り、また見た通りに行ったのだ。もちろん人として[2] … Continue reading

そこで、イエスは彼らに言われた。「はっきり言っておく。子は、父のなさることを見なければ、自分からは何事もできない。父がなさることはなんでも、子もそのとおりにする。父は子を愛して、御自分のなさることをすべて子に示されるからである。また、これらのことよりも大きな業を子にお示しになって、あなたたちが驚くことになる。

わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。-John 5:19-20;14:10-11

私たちのうちにも聖霊により父と子が住まわれる[3] … Continue reading。ゆえにその声を聞いて、語り出せば、イエスと同じわざができるのだ。確かにイエスはそう言われた(John 14:12)。自分の感覚や思想や感受性を否定すること、そして聞くこと。ここにすべての鍵がある。

たとえば、アブラハムとサラがすでにその肉体が用をなさなくなってから、神は、サラは来年の今頃イサクを生む、と言われた。サラは笑い、神はアブラハムに迫りつつ、こう言われた:

主に不可能なことがあろうか。-Gen 18:14

ここの「こと」とはdabar、つまり言葉だ。新約において、処女マリアに受胎告知があったとき、マリアは「どうして男の人を知らないのに子供ができるでしょう」と言うと、ガブリエルは言った:

神にできないことは何一つない。-Luke 1:37

ここも訳が不正確と指摘しているが、正確には「語り出された神の言葉(レーマ)にはできないことは何ひとつない」となる。ここでも「こと」とされているが、これはレーマだ。

場面としてはこの二例はほとんど同じ。つまり人にとっては不可能な場面。鍵は何か。神にはすべてが可能であることは当たり前。このふたつの御言葉が言っていることは、神の語り出された言葉があれば、すべては可能であること。もっと言えば、神の言葉があれば、その実体、サブスタンスを得たのだ!サブスタンスとは土台、権利証書の意味もある。誤解を恐れずにさらに言えば、存在とは神の言葉そのものだ。それは”I AM”の実体。

私たちの人生(サブスタンス)もすでに神のノートに書かれている(Ps 139:16)。それがこの物理的時空間の中でひとつひとつ現出する。目の前の個々の事態にうろたえるのが私たちの常であるが、個々の場面で私たちがなすべきことは何か。それは、聞くこと。魂を鎮めて、内なる神の声を聞くこと。神の言葉を得たら、それで完了。すでに得たのだから。

信仰とは、神はこれこれをしてくださる、と信じること、ではない。すでに「得た」。現在完了形。私の病気を癒して下さる、と信じることは失望に終わるだろう。これらの人々は聞いていないのだ。聞くこと、これだけがすべてだ。それは神の言葉(dabar)、すなわち実体を得ることである。

フェイスは聞くことから生まれる。-ローマ10:17

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1 声のルーツは、聖霊、自分の肉(過去の記憶や知性・感情など)、サタン、この世だ。
2 ジーザスは悪魔の「もし神の子なら・・・」との誘惑に対して、すべて「人は・・・」と御言葉をもって答えた。彼が神の子としてサタンに勝利したら、私たちとは何らの関わりもなくなる。また使徒行伝10:38(Acts 10:38)においては、ジーザスは聖霊に満たされ、神が共におられたのであれだけのわざをなされたと証言されている。神として行ったならば、神が共にいたからとはおかしな根拠になる。
3 「天に父がおり、右にキリスト、地上には聖霊さま」とする聖霊派の論は三神論である。ジーザスは明確に、聖霊がこられるとき、わたしたち(=父と子)があなたがたのうちに住まわれると証言されている(John 14:23)。

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