4K霊的マトリックス-二項対立を融合するクロスポイント

これからのテレビは4K。つまり横約4,000ドット、縦約2,000ドット、800万画素の超細密映像の時代だ。原理は縦糸と横糸のマトリックスのクロスポイントの液晶が色を発する仕組みだ。霊的真理もこれと同じ。

人はオツムで考えたがるもの。例えば、有名なカルバンVS.アルミニウスの論争。カルバンは神の予定(二重予定説)によりある人は救われ、ある人は滅びへと至るとし、人の自由意志の介在を一切認めない。アルミニウスは人の自由意志がその人を救いへともたらすとする。単純に言えば、確定論VS.偶然論の対立。これについては、すでに人の認知能力として、確定と偶然を識別することはできないことを指摘している。

あるいは行いと信仰(あえてこう言っておく)の対立。パウロは人が救われるのはただ信仰によるとし、ヤコブは信仰のみではなく行いによるとする。これについてもシナジー効果として、まことのフェイスは自ずと行い(エルゴン)を内包するものであると指摘した。

関連して、フェイスの由来も、「神信じる」ではなく、「神フェイス」(Mark 11:22)、「御子に対する信仰」ではなく、「御子フェイス」(Gal 2:20)であることも指摘した(⇒記事群)。この対格による理解がルターの過ちであり、プロテスタントの根本的誤謬の原因であるも指摘した(⇒記事群)。カギは、「私ではなくキリスト」である(Gal 2:20)。キリストご自身が義と聖と贖い、さらに知恵、すなわちフェイスとなってくださったのだ(1Cor 1:30)。

かくして人間のオツムにおいては矛盾対立する要因が、実は縦糸と横糸のクロスポイント=十字架=においては何ら葛藤することなく成立、証しされている。だから、<今・ここ>において私は救われ、ニュークリーチャーとされているのだ(2Cor 5:17)。オツムによる納得ではなく(=弁証)、霊的法則に乗ることによりこの霊的ファクト(=実証)が重要なのだ(Gal 6:15)。この霊的ファクトを私の身体と魂(知・情・意)を通して表出すること。これが神をエミュレートすることだ(Eph 5:1⇒神をエミュレートする-God-OS)。

この縦糸と横糸の霊的マトリックスの密になればなるほど、霊的理解力、ビジョン、啓示の解像度がアップする。神の声や幻は、聖霊派がよくやるような「主はこう言われます~」といったものではない。よく「霊を見る」とか、「声を聴く」とか、自慢気に吹聴するむきがあるが、これは単なる霊能力、恐山のイタコか沖縄のユタのようなものだ。TVが液晶の縦横のマトリックス上において映像や音声が実体化されるように、啓示も御言葉の縦横のマトリックス上において幻や声として実体化されるのだ。御言葉をバイパスした霊的現象は危険であると指摘しておく。クリスチャンは神のロゴスであるジーザスというポータルを通して霊的領域とコンタクトするのだ。

わたしはである。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。-John 10:9

かくして私たちのマインドの中に組み込まれる御言葉のマトリックスが細密になればなるほど、正確に神の意志を把握し、あらゆる問題に対してキリストのマインドが応答するようになる。御言葉の粗雑な理解はむしろ有害、御言葉を勝手に解釈して自滅する者がいるのだ(2Pet 3:16)。内側に御言葉を密に組織構成されること。これこそが神の豊かさを享受するカギである。

キリストの言葉(ロゴス)があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。そして、何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。-Col 3:16-17

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