はじめには天と地を創造された。聖書の冒頭の言葉であるが、これすでに罠である。ヘブル語原語は、Elohim(エロヒム)は天と地を創造された、である。エロヒムを神と訳した段階でいわゆる白いキリスト教神学が生まれる。エロヒムはEloah(エロア)の複数形であるが、これをいわゆる「三位一体の神」と同一視することが問題となる。聖書においてはエロヒムは多数存在するのだ[1]これはすでにDr.Heiserの著書を紹介しているので参照してほしい。

ここではひとつ例証を挙げておく。

われわれが信じているいわゆる神はYaHaWeH(I-AM)であり、最も高きエロヒムである[2]要するにエロヒムは生物学の分類のように霊的生命体のカテゴリーであり、ランクがあるのだ。。他のエロヒムはYaHaWeHにより各地に配置されたのだ。申命記32:8は通常-

いと高き者は人の子らを分け、諸国民にその嗣業を与えられたとき、イスラエルの子らの数に照して、もろもろの民の境を定められた。 -Deut 32:8

と訳されている。が、原文は「ブナイ・ハ・エロヒムの数に照らして」が正解である。つまりアダムの子孫を世界に配置したとき(cf. 使徒行伝17:26,Acts 17:26)、同時にブナイ・ハ・エロヒムをも配置されたのである。ブナイ・ハ・エロヒムとは「神々の子ら」と直訳できるが、要するにエロヒムが世界各地に配置されたのである。そしてYaHaWeHエロヒムの嗣業はあの地であり、ヤコブの子らであった(Deut 32:9)。YaHaWeHはかの地からご自身のいのちの増殖を開始され、現在ご自身のいのちを分与されたエクレシアとしてエロヒムの増殖が起きている。

体全体はこの頭によりもろもろの関節と靭帯を通じて支えられ、一つに結び合わされ、神〔に由来するところ〕の成長を実現してゆくのである。-Col 2:19(岩波訳)

この〔〕の部分は訳者による補充であり、脚注には「直訳は、神の成長を成長する」とある。田川訳はそのままに訳している。すなわちエロヒムの成長(増殖)を成長(増殖)する(☞詳細はこちらを)。いずれにしろ西方教会を経由した白いキリスト教神学などはすでにヘブル語の世界観からは逸脱していることは何回も繰り返しておく必要がある。

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1 これはすでにDr.Heiserの著書を紹介しているので参照してほしい。
2 要するにエロヒムは生物学の分類のように霊的生命体のカテゴリーであり、ランクがあるのだ。

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