臨床医の警鐘を紹介しておきます。mRNAから逆転写によりDNAを合成して、ヒトのDNAにそれが組み込まれる可能性を指摘している論文が米国で出ています。
続き:
https://www.pnas.org/content/118/21/e2105968118
詳しい内容は次回の記事で紹介しますが、この論文を理解するためには、遺伝子についての知識(DNA, RNA, 遺伝子, 転写、逆転写、組み換え、組み込み・・・)が必要になります。様々な情報をだれでもが正確に理解できるように、遺伝子についての基礎的な知識をできるだけ簡単にまとめてみました。
まず、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はRNAウイルスの仲間です。さらに、今回使用されるコロナワクチンは遺伝子ワクチン(DNAワクチン、mRNAワクチン)や遺伝子組み換えワクチン(ウイルスベクターワクチン)が主流です。
日本で使われる主なワクチンは、ファイザー社とモデルナ社のワクチンがmRNAワクチン、アストラゼネカ社がウイルスベクターワクチンになり、いずれもいままでのワクチンと異なり、ウイルス遺伝子の一部が体内に投与されることに注意してください。
厚生労働省や主要なメディアの専門家は、安全性の根拠としてこれらのワクチン内の遺伝子が人に組み込まれることは「決してない」と説明し続けてきました。今回は実際の新型コロナウイルス感染症にかかった患者(ワクチン接種での報告ではありません)でこの組み込みが起こっていることを示しています。ですから、この報告はワクチンの安全性の根幹に関わります。
遺伝子とは「それぞれの生物のもつタンパク質の設計図」です。すべての生物の遺伝子(設計図)を記録している本体がDNAです。遺伝子の記録にDNAという文字を使っていると考えるとよいでしょう。
まず、DNAから必要なタンパク質の情報がRNAにコピーされます。この情報がコピーされたRNAは、他の部位に情報を伝えるという意味でメッセンジャーRNA(mRNA)と言われます(図1)。DNAは細胞の核の内部にあり、情報の貯蔵(設計図)、mRNAは核から細胞質に出て情報の伝達(作業の指示書)に使われていると考えるといいでしょう。そして細胞質でmRNAの指示書通りにそれぞれのタンパク質が作られることになります。
ウイルスは生物ではないとされていますが遺伝子を持っています。遺伝子の本体がDNAの場合(DNAウイルス)とRNAの場合(RNAウイルス)があります。
ウイルス全体のごく一部ですが、レトロウイルスというウイルスの仲間は、通常とは逆にRNAからDNAを合成(RNA→DNA)し、さらにそのDNAを感染した生物の細胞がもつDNAの中に組み込みます。DNA→RNAを転写といい、転写酵素という酵素が行います。RNA→DNAを逆転写といい、逆転写酵素という酵素が行います(図1)。
通常の生物やレトロウイルス以外のウイルスはRNAからDNAを作る必要がないため、これまでは逆転写酵素はレトロウイルスだけが持っていると考えられていたのですが、現在では同様のものが多くの生物でも見つかっています。
ヒトでも、レトロトランスポゾンという名称で知られ、ヒトの全DNA(約30億塩基対=文字のようなものと考えてください)の約40%もの部分は、太古の昔に、この逆転写酵素の働きにより出来上がったものと推定されています。
重要なのは、ヒトでも条件さえ整えば、RNA(mRNA)からDNAへの変換が起こり、さらに、それがヒトの遺伝子であるDNAに組み込まれることになることです(図2)。
つまり、今回のワクチンのように外来の遺伝子(DNAであってもRNAであっても)をヒトの体内に投与すると、それが、いつでもヒトのDNAに組み込まれる可能性があることになります。
次回は「新型コロナウイルス遺伝子がヒト遺伝子に組み込まれる」ことを証明している論文の内容を紹介します。この論文の重要性を本当に理解する為には、多くの知識が必要であり、そして組み込みの影響についてもとてもたくさんのことが考えられます。
今後は、以下についても順にわかりやすく解説を加える予定です。・遺伝子に組み込まれるとは、つまり何が起こるのか?・コロナウイルスの感染ではなく、スパイクタンパク質自体が病気を起こす可能性・コロナの自然感染とワクチン接種によるその後の影響の違いは?これまでに書いてきたコロナウイルス関連の記事は以下にまとめています。
https://www.facebook.com/shinjiro.homma/posts/2728645230793812
Dr.Luke注:なお、苫米地英人氏の解説が分かり易いので貼っておく。本間医師も苫米地英人氏も、ヒトーコロナ・ハイブリッドDNAによる新種生命体が生まれる可能性を指摘している点は意識しておいてよい。
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