西鋭夫著『國破れてマッカーサー』購読中間報告

592ページの大部、現在ちょうど半分辺り。この時点での中間報告を―

ただただため息をつきつつ読んでいる。彼はよくぞここまで日本を解体したものだ[1] … Continue reading。米は原爆を14発落とす予定だったが、彼らの本心は日本民族の抹殺。幸い物理的には逃れたが日本の精神性と霊性は根底から解体された。

そして押し付けたのが白いキリスト教。ジーザスのご人格とは真逆の宗教だ。日本人はその胡散臭さを感知した。今もなお、キリスト教が拒まれる理由はマッカーサーにある。彼は第二のキリストとみなされていた。日本人の霊性はとってつけた白いキリスト教の本質を見破ったのだ。が、今看板を張ってるニッポンキ業界のセンセイたちはその波に乗った。それはジーザスとは切り離された単なる宗教である。

そしてマッカーサーも朝鮮戦争で米に裏切られ、大統領になり損ねる。その後、彼は言う、日本は自衛の戦いをしたのであり、東京裁判は誤りであったと。今のキリスト教が受け入れられていないのはまことに日本民族の感性の鋭さによる。

キリストご自身とキリスト教の切り分けができている人は幸いである。それを混同したのがニーチェだ。キリスト教に励めば励むほどジーザスのご人格とは真逆のマトリックスに入り込む。そして私の言うポセイドンアドベンチャー・メンタリティーで自滅するのだ。日本人は幸いキリスト教に励んでいない。ゆえにまだ大いなる希望があるのだ。

キリスト教の捕囚からエクソダスし得た者は幸いである。ちなみにマッカーサーの白いキリスト教の拠点は今のICUの前身だ。真子様の件も単なる男女の恋愛話ではなく、マッカーサーまで戻る必要があるのかも知れない。すなわち欺瞞の殿堂による欺瞞の伝道の呪縛の影響を引きずっているのだろう。

一方の日本基督教団は「各自十字架を負って自らを否み天皇の臣民として八紘一宇の実現に邁進すべし」と柏手を叩いたが、戦後見事にマッカーサーに迎合し左巻き化した。この変わり身の早さもあっけに取られるほどだが、要するにニッポンキ業界の欺瞞の病理は深いということだ。

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1 そもそも戦勝国が敗戦国の憲法を変えることは国際法で禁止されている。それを臆面もなくやったのが彼だ。九条の中に日本人の歴史と霊性をすべて押し込めたのだ。私の言う去勢である。

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