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ニッポンの命運-0830決戦-

かなり近づいてきました。大川総裁が出る出ないはジョークとしておいても、猪口氏はついに断念。この人、若い頃は才色兼備だったが、今やややお笑い系と化してしまった。小泉氏に乗せられた人たちも悲喜交々。

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文藝春秋九月特別号』に中曽根康弘元首相とナベツネこと渡辺恒夫氏の対談がある。この中で両者とも民主党政権に対する懸念を語っているが、私も大いに共感する次第。

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中曽根氏によると、かつての自民党は派閥が、丁稚奉公時代や訓練の時期を経てきちんとした人材を育てる機能を果たしていたが、最近は<派閥=悪>として、特に小泉氏がそれを壊した後、人材が枯渇している。そのためにテレビ写りのイイ人物や、ちょっと弁の立つキャラが跋扈して、テレポリティクス化している。民主党は左から右まで統制が欠如しており、背骨がない。

もし民主党政権が誕生すると日米関係や財源問題など、大衆迎合路線となり、日本にとってよろしくない。これも小選挙区制が引き起こした弊害であり、かつての中選挙区制に戻した方が良い。もし自民が100議席減ならば十分に復活の可能性があるが、150議席減だと万年野党化する危険性もある。民主党の鳩山党首は献金虚偽記載問題を抱えており、首相になった後もそれが命取りとなる可能性も残る。

・・・と言うわけですが、時代はポピュリズム。ちょっと見がよかったり、弁が立つ大衆受けする人物がテレビで取り上げられて票を伸ばす時代。4年前の9・11決戦もB層の大衆は見事に風に吹き回されたが、今回もその愚を繰り返そうとしている。結局その結果を刈り取るのも大衆なのだが。しかしいわゆる総理が総理たり得たのは中曽根氏まだだったかなぁ。

その彼が「次の時代がどうなるかが一番の関心事」としているが、それが見えない。前にもちょっと書いたが、私の懸念するシナリオは、今回は民主がとって、散々かき回した後に収集がつかずに投げ出して、果たして自民が復帰できるか否かである。数としてではなく、真の政権担当者として。つまり次の次が怖い・・・。

民主党の研究や鳩山氏の情報も詳細に掲載されていますから、0830前にぜひご一読のほどを。

 * * *

さらに同誌によると、元外務省事務次官村田良平氏による「日米密約」の存在が証言されている。彼によると密約は4点。

・核持ち込み:核搭載の軍艦や航空機の領空通過については事前協議は不要
・朝鮮有事:事前協議無しで米軍は在日米軍基地から出撃可能
・核再持ち込み:有事の際には沖縄にそれが可能
・400万ドル肩代わり:これはここでも何度も書いたが、沖縄の原状回復費用を日本が持つこと(山崎豊子の『運命の人』のモデル)

「日本は主権国家なり」とはまさに机上の空論。去勢された国家の主権はすでに侵犯されているのだ。民主党はこれらに対してもいかなる態度を取るつもりか。岡田氏はすべてを白日の下に晒すと宣言しているが、晒しては外交が成立しないモノもある。その辺りの阿吽の呼吸は、青き正義感で固まった彼には理解出来ないのかもしれない。民主党が政策を実行に移せるか否かはかなり疑問符がつくが、それにしてもニッポンは確実に弱体化する。

ニッポンの命運は限りなく心もとなくなりつつあると感じるのは、Dr.Lukeの"観る目"が狂っているからであろうか?

 * * *

さて、しばらくの間、Dr.Lukeは姿を消しますので、ここもしばらく更新はありません。Twitterには気が向いたらポストします。お盆休みは終わりましたが、私はまだまだこれからです。残りの夏を十分に楽しんでくださいませ。

Comment

ISAIAH BEN HUR

確かに、テレビ討論などでの政治家たちを見ていると、小学校の学級会的雰囲気ですね。大局観と言うものが感じられません。

それにしても、大学の先生は夏休みがリッチな感じで、うらやましく拝見しています。

  • 2009/08/18 12:51
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zion

民主勝利で政治もダイバーシティ。。。

  • 2009/08/18 21:43
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zion

  • 2009/08/20 22:44
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