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三党連立合意

だそうです(→記事)。民社国の党首レベルにて、しかも鳩山氏は福島氏と亀井氏に入閣を要請。4年前とは様変わり。風に吹き回される政治家も大変です。あくまでも官僚を敵に据えて、そこからエネルギーを汲み取るカタチですが、本当の敵は官僚ではないのです。はたしてそれを見抜けるか、「友愛党」の鳩山氏。何でも奥様はオカルトに関心がおありとか。レーガンとナンシーの再来かもしれません。『白い巨塔』の東外科の人事も、会社の人事も奥様の意向で決まることが多いようですが、政治がオカルト奥様によるとなると・・・。

個別に見ると-

・郵政各会社の株式の売却凍結は大変よろしい。これでニッポンの資産350兆がアメリカに盗まれることはなくなります。

・製造業への派遣も禁止。これもよろしい。企業への帰属意識が高まり、忠誠心や技術力が高まります。埋没型アイデンティティのニッポン人には、結局、藩がめんどうを見る制度が一番ですから。

・子供手当てや高校教育無料などはちょっと。国民は基本的に楽な方向へ流れるもの、しかもそれで生存力は落ちる。こういった内向きの政策は国力を弱めるだけ。

・国防も果たして落としどころは何処か。いずれアメリカから自立する必要あろうが、果たして鳩山氏のイメージするアジア共栄圏は実現するかどうか。アメリカも必死ですから、どんな策に出るか予想できません。

・財政出動の縮小はいただけません。今はオバマ的に国が金を流さないと、全体が収縮するだけです。これはいずれ経済状態を悪化となって跳ね返るでしょう。

まあ、いずれにしろ、6ヶ月ほどで何かが見えてくるでしょう。

追記:"ミスター円"こと榊原英資早大教授も私と同じ診断のようです(→記事)。このまま補正予算執行凍結で何も手を打たなければ、「鳩山不況」の到来も。どうも鳩山氏は自分の脳内理想郷の住人のようで、主張が浮いていますし、「国民の生活優先」と言いながら、実は国の運営を知らないのです。マネーを使う経済主体は、家計、企業、国家、そして外国なのですが、今それが可能なのは国家しかないでしょう。こんな当たり前のことが自分の「理想」によって見えなくなっているわけ。ある種の神経症(現実から遊離して葛藤する病理)とも言えます。

追記2:東国原氏が補正予算の基金凍結に対して異議を(→記事)。政策の連続性を保つためにも、凍結はできないと主張。もしした場合は法的根拠があいまいゆえに法的措置も視野に入れると。これはなかなかの主張です。彼にはもっとがんばってもらいましょう。

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