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医療の崩壊

先進国ニッポンで起きている悲惨な現状。最近も救急車で運ばれる途中19の病院に断られた患者が死んだ。実態はかなり厳しいものがある。世間やマスコミはほとんど患者の立場でしか物を言わないが、医師側から見れば、現状は当然の結果と言えるだろう(→記事)。

私の友人で臨床をやっている連中も、50前後でほとんど現役を退き始めている。患者などいつまでも診てられない、と言うのが彼らのホンネ。体力的にももたないのだ。私たちが飲む時はこういったホンネがでるのだ。フジテレビの『医龍』で、野口教授が「ババを掴まされてはかなわないからねぇ」と不気味に語っていたが、実はこれが実際のところなのだ。私の友人たちもモンスター患者やクレーマー患者から因縁をつけられて訴えられたり、訴えられそうになったり、それぞれにババをつかまされて苦労している。

しかも最近の患者は医者は診るのが当然との態度で来るらしい。医者も人間。気に食わないヤツや危ない御仁はご遠慮したいわけだ。まあ、これは教会などを開いていたりしても同じことが起きる。妄想持ったビョウキの信徒様など誰が相手にしたいと思うでありましょうか(実際、このギョウカイの愛のあるセンセイのところへ行って欲しいのだが・・・)。下手なことするとストーカー化し、真夜中の3時に押し掛けて来る者までも出る始末。私が彼らに丁重に対応するのは、家族もいるし、殺(や)られるのを避けたいからだ。アメリカでは教会で殺人事件が頻発しているようだから、いずれニッポンもそうなるだろう。私は別に献金で食べさせてもらっているわけで無し、いつでもたたみたいくらいなのだ(だが、放免するとの主の許可がまだ無い・・・)。

かくして前にも語った下へ下への下方ベクトルで、引きずり降ろして均そうとする力が働いている現ニッポンでは、医療、教育、さらには牧会の崩壊は起きて当たり前であろう。いい加減に愚かなオツムのよろしい大衆も気がつくべきであろう。最後に泣くのは自分たち自身であることを。

Comment

通行人

医師の過労死が増加だそうです。

Luke

う~ん、これは容易ならざる事態ですね。私の友人たちも相当にキテいますから・・・・。

  • 2007/12/14 13:45
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