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続く古代ロマン論争

いよいよ木々のフラクタルと色づく葉を楽しめる季節に入りました。朝の森のフィトンチッドはいのちを活気付けてくれます。

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さて、先に国立歴史民族博物館が、桜井市の箸墓古墳を卑弥呼の墓とほぼ断定したとのニュースを紹介したが、『週間文春』今週号によると、どうもこれは?らしい。かつて日本考古学会ではヤラセ事件が起きたため、かなり慎重になっているようで、要するに、炭素14年代測定法による測定結果の解釈に疑問が出ているようだ。この図を見ると、箸墓古墳の時代を200年代とするには無理があるわけ。つまり縦軸のBP値に対して、横軸の値が一意になっていない。かくして100年の論争にはまだ終止符はつかないようだ。私的にもロマンは残したほうが楽しい。

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