YAZAWA特集@日経紙
- 2009/12/26 09:14
- Category: 音楽
- Tag: YAZAWA
今朝はやや寂しい雰囲気の寒さ。が、走っているうちに身も心も温まる。で、熱いシャワーを浴びて開いた日経紙。何とYAZAWA特集が。98年、彼はオーストラリアの不動産詐欺で35億の借金を負う。「被害35億だから。ギブアップですよね、普通。髪の毛抜けながら、過呼吸の手前」と告白する。しかし先に紹介した『アー・ユー・ハッピー』にあるとおり、奥さんの言葉で立ち上がる。かくして月に2,000万づつ返済。6-7年で完済した。
記事にはこうある
方向を見失ったとき、人間は一番苦しい。矢沢を矢沢たらしめている羅針盤があるとすれば、「もう一人の俺」との対話がそれであろう。日常業務のように、頻繁に鏡と向かい合う。
俺、どうすればいい?もっと徹底的にやらなきゃダメだ!俺、間違っていないか?GREAT.大丈夫!俺、これでいいよな?NO GOOD!
刹那の行動で生き様は形作られていく。肝心なのは次の一歩をどう踏み出すか。自己を巨視的に眺める第二の目が舵のブレを極小に抑える。「鏡の向こうにいるヤツは絶対裏切らなかった親友なんですよね。おまえ、俺と一緒に来てくれたね。倒れずについてきてくれたね」。10年前の夏の夜、矢沢は虚空に浮かぶ「おまえ=親友」の艱難を思い、感謝し、そして涙した。
「あの事件のおかげで今の自分があると思います。本当は金が欲しかったわけじゃないってことも分かったよ。幸せとは何ぞや。な謎が解けたんですよ。俺には音楽がある。俺にはコレがあるって思えることが幸せなんですよ」。
最後に彼は言う、「YAZAWA、60歳にして集中攻撃かけてますから。扉、蹴り破ってね。まだやりますんで、ヨ・ロ・シ・ク」。
自己を相対化する目を持つこと。ゴルゴ13が生き延びた秘訣もこの目と臆病さ。これが欠落する人がSicko(ビョーキ)だ。ニッポンキリスト教にもニッポン社会にも蔓延しつつある。しかし、やっぱりオトコだね、YAZAWA!(写真は23日の武道館公演の2日後)
エシュコル
なるほど…。故忌野清志郎と言い、何かしらやはり、紆余曲折、悩みを経て脱皮する…そしてそこに何かしら人から見て、キラッと光り輝くものを憧れ、自分を見つめる様にスターに投影し応援する。
内田裕也なんかもそうなんだろうか?
ロッカーが一番素直なのかもしれない。
無名のロッカーが24日に亡くなったのは、その重圧に耐えきれなかったのだろうか?