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Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 1215-1.jpgジェームズ・キャメロン監督の『アバター』。Yahooなどでもアバター(原義は「神が地上に下る=化身」の意味)は、自分の分身キャラの意味で使われているが、この作品でも下肢が麻痺した元マリーン、ジェイクが自分のアバターを得て、神経回路の結合により自由に動けるようになる。そして任務を帯びて進入したパンドラ星において、その美しさと住民との心の交流を通して何かに目覚めていく。一方、彼を送り込んだアメリカ軍(?)はその地の資源を得るために、パンドラ星に無慈悲な攻撃を仕掛ける。かくしてジェイクは・・・。

ある意味アフガンやイラクに侵攻したアメリカを痛烈に意識した作品かも。これを3Dで観たのだが、料金は普通の倍であったが、なかなか楽しめた。リアル(R)とヴァーチャル(V)の境目がなくなることがひとつのテーマであるが、RとVをいかに接合するか、あるいはその接点は何か、けっこう面白い課題を提起している。しかしこの映像、どうやって作っているのだろうか。RとVがほとんど区別不可能だ。

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ファイル 1215-2.jpgその後、親戚の義姉夫妻の家に年始回り。彼らは都内某所の地主で、けっこうな豪邸に住んでいる。面白いのは、ここでも紹介した、人形作家与勇輝氏のお世話をしていること。彼は独身で、芸術家肌なので、日常の生活を誰かに世話される必要がある、というか、されたい人なのだ。ここまで有名になると、近寄る人々も下心があったりで、なかなかプライベートをさらすことはできない。義兄はすでに商売を引退し、そのフランクな性格で、与氏の買い物や作品作りにまで関わっている。何と与氏に人形制作で意見するのだとか!?そしてしばしば喧嘩もする仲だそうで、与氏と百貨店も昼間からふたりでブラブラしている。周囲からは怪しい関係のオジサンたちと見られているようだ。与氏は黒柳徹子とも親しく、彼女も彼らの家にもよく訪れるらしい。・・・といった面白い裏話をいろいろ伺えたが、これ以上はオフレコ。(写真は与氏の作品で、値は300万円。これは貰い物です)

また彼らの子息も某大手百貨店の課長をしており、松本幸四郎やトヨタの社長の家に出入りしている。このレベルの人々は一回の買い物が2-300万だそうで、こういった客層をつかむことが、経営の困難になっている百貨店の鍵。彼らの信頼を勝ち取る秘訣は、彼らの心に食い込むこと。それも商売ミエミエではダメ。その辺りの呼吸と、今後の百貨店の生き残り戦略についていろいろディスカッションし、またまた面白い話が得られたが、これも企業秘密なので、これ以上はオフレコ。ただひとつ言えることは、これからの経済復興の鍵はやはりオタク文化にあると意見が一致した。かくして、なかなか面白い家族なのだ。

Comment

エシュコル

昨夜の『筆談ホステス』のつもりではないのだが…
RとVの間にSaToU を入れたら良いのでは…!?

  • 2010/01/11 09:55
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