新通貨アメロの登場
- 2010/01/12 19:55
- Category: 社会
SAPIOの記事でもうひとつ、気になったテーマがある。原田武夫氏の「アメリカの"計画倒産"と"新通貨アメロ"の策謀」。去年の8月に、アメリカ化学学会の調査報告として、ドル紙幣から高い割合でコカインの成分が検出されたのこと。ワシントンでは95%の紙幣が汚染されているようだ。この発表がなされた背後の意図として、ドルの計画倒産、具体的にはデフォルトの実施と、新通貨の導入があるというわけだ。
すでに財政赤字は12兆ドルに達し、それを解決する方法はハイパーインフレかデフォルトしかないわけ。現在はアメリカ債を保有する中国がドルを買い支えているが、それも金融破たんと原油暴落により不可能になる。かくしてドルは基軸通貨としての信任を失い暴落し、デフォルト宣言から、北米共同体創設とアメロの導入が行われる。アメリカの外交問題評議会は「2010年までに北米共同体を創設すべき」と提言している。元KGBアナリストは「アメロの下準備のための秘密協定がすでに2006年の段階で結ばれている」と指摘する。かくしてドル紙幣のコカイン汚染の公開は意図的なものと解釈される。つまりドル紙幣の回収理由を与えるわけ。
このことをヒラリー・クリントンは強く意識しており、すでにその退陣を予測してオバマとは距離を置きつつある。彼女の頭にはデフォルトをオバマに行わせ、その辞任後に自分がアメリカの救世主となるのが彼女のシナリオである。実際には副大統領のバイデンが就任するわけだが、実質的にはヒラリーだ。かくしてアメロにより再び覇権を回復しようとするアメリカの戦略が見える、と記事は報告している。