カウントダウン
- 2007/12/18 07:54
- Category: 日記
朝のジョッギングのキーンと来る冷たい空気の鋭さがカ・イ・カ・ン。あと3日で休みだ・・・温泉までT-11Days。
しかし今回のカトリック信者による殺害形態は凄惨ですね。倒れた相手になお弾を撃ち込んでいる。しかもそれは散弾銃。遺体の損傷はひどいものとなる。この男、精神障害の既往歴があるようですが、人格障害は明らかですが、前にも指摘しました二極性気分障害を持っていたのでしょう。この人たちは欝相の時は大人しくしおらしい、躁相に入ると一転、自分が何者かのように自我肥大を起こして、一種の妄想的全能感で何をやらかすか分からない。これは分裂病的な要素が入るからでして、今回の犯人の滑稽なほどの服装と犯行形態はまさに躁状態のもの。一方で2,700発の銃弾による"武装"は被害妄想がさせるもの。倉本麻衣さんに対する横恋慕の仲介を親友に依頼したものの、それが頓挫して逆恨み、と言うのが一番考えられるシナリオですが・・・。
現在の日本の精神医療は寒い状況でして、いわゆる患者の人権重視でリスクアセスメントも甘く、リスクマネージメントに至ってはほとんど放置状態【注】。精神科開業医の義兄がいつも言っております、「街を見ると患者さんがうろうろしているよ」と。
こういった社会不適応の精神障害者にとってはネットはまさに自己表現の場。「病んだ人の力はネットである」と、前に書きましたが、「2ちゃんねる」などの場で病んだ自我を肥大化させていく。彼らは倒錯し歪んだ正義感とある種の幼児的全能感を持っていると前にも指摘しました(→こちらとこちら)。一部では「2ちゃんねる」が市民権を得たとか評する向きもあるようですが、もしそうだとすると倒錯の汎化となるわけで、ニッポンは自己崩壊フェーズのカウントダウンに入ったと言うべきだろう。否、すでに大衆が病んでいるから、その病理の掃き溜めとしてこういったメディアが流行るのだ。再度、繰り返す:
時代のキーワードは不気味さ
【注】患者のリスク(自傷他害)を評価することがアセスメント。その患者をどう処遇するかがマネージメント。社会のリスクを低下させようとすると、患者を拘束するなどして、その人権が損なわれる。逆に患者の人権を尊重すると、社会の被るリスクが高まる。トレードオフの関係にあるわけ。日本では精神保健福祉法で、患者の人権に最大限の配慮が払われているも、社会が患者を受ける制度の整備が不十分なため、社会の被るリスクが放置状態にあるのが現状。もしかすると電車であなたの隣に座る人が妄想や幻覚を持っている人かも知れないのですよ・・・。
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