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嗚呼、朝青龍

前に朝青龍は相撲を神事から格闘技にしたと評したことがあった。しかし考えてみれば、神道なるつかみ所のないものに基づく相撲の精神を、モンゴル人に理解せよと要求する方が酷なのだ。あの草原のゲルで暮らす彼らに、「何事のおわすかは知らねどもありがたきに涙こぼるる」は土台無理だ。かくして朝青龍には何ゆえに自分がバッシングを受けるのか、ついに理解できなかったろう。彼のマネージャーがその朝青龍公式ブログで、ふたりで悔し涙を流したと報告している。ある意味、彼らも理解できる。

そもそもニッポン人がすでにハングリー精神を喪失し、相撲などと言う不確定要素の大きい世界では生きていけなくなっているのだ。そこをモンゴル人やヨーロッパ人で埋め合わせようとするところに、現在の国技相撲の悲劇がある。貴乃花親方が理事になって、その教科書的模範的主張によって改革できる世界ではそもそもないのだ。どうも存続自体が危うくなってきた感があるのだが・・・。民主党と相撲界と、共にカプセル化した世界。自己崩壊のリスクが高まっていることは間違いない。(いつもながらニッポンキリスト教界も・・・)

Comment

エシュコル

テレビでも相撲界と民主党が共通している、との事でした。Lukeさんも色々情報を集めている為、的確な分析が出来ているので安心です。

  • 2010/02/08 07:01
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