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素人検察審査会

かの植草一秀氏が今回の結果について、「小沢氏影響力排除への加担は主権者の自殺行為」なる記事を書いておられる。要するに今回の結果は米国追従型の古い権力が、対米独立をはかる小沢氏をつぶすための策謀であるというわけ。氏はこの旧権力を「悪徳ペンタゴン(米国・政治屋・特権階級・大資本・御用メディア)」と称し、彼らにより自身も痴漢冤罪によって社会的に抹殺されるところだったと主張される。

しかしながら今回の審判結果を読んでみると、そういったプロの工作員が介入したというよりは、素人による素人の判断であると思えてしまうのだ。要するに小沢氏は絶対権力者だから、秘書たちが勝手に帳簿の偽装などはできないはず。庶民感覚から見て、小沢が怪しいと。しかも東京地検特捜部の捜査を全否定したわけで、小沢氏ばかりではなく、地検も相当に困惑モードだろう。再捜査といっても新しい証拠が出たわけでもなく、俺たちはこれ以上何をすべきなの、が本音と思う。

かくして素人による、素人のための、素人の司法手続きに、プロの政治家や検察が振り回されている訳で、これがニッポンの政治を動かしてしまうわけだから、やや怖いと、私などは感じてしまうのだ。ツイッターでみんながつぶやく時代、フラット化社会にあって、下手をすると民主政治どころではなく、愚衆政治の時代に入ってしまっているのかもしれない。まあ、いずれにしろ国民様が刈り取ることになるのだが・・・・。

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