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Dr.Lukeの一言映画評と本日の一枚

ファイル 1373-1.jpg朝のジョッギング、午前のプールとサウナ。午後の映画と巡航パタン。作品は『孤高のメス』。

大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが、その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は……。

作品の80年代末においては地方病院は、大学の医局のジッツとして、医局から医師たちを派遣されていた。医局は人材派遣業をかねていたわけで、医学部教授がその全権を掌握してたわけだ。かくしてさざなみ病院のような実態がよく見られた。私の友人も某医大の医局から派遣されて某大病院の副院長をしていたが、その実態に良心の痛みに耐えかねて医局も副院長の職も二千万の年俸と共に辞した。現在は都内で小さなクリニックを開業している。彼も医局で散々な目を味わったのだ。

しかし、この作品はややキレイすぎる。当麻医師役の堤氏が、小説で読んだときに私の頭の中に生み出された当麻医師とはやや異なるキャラを演じていた。小説の当麻はもっとアクの強いややアブナイ人物だ。作品は生体肝移植で実績のある順天堂大の肝脾外科が監修しており、臓器などもリアルに仕上がっていた。何でも同大の医師たちが堤氏などの役者の手技を見て、プロ並みだと賛辞を送ったらしい。その意味では楽しめる。ストーリーは良くあるパタンで、もう少しヒネリが欲しかった。でも、多分臨床の医師でもけっこう納得できる映像だと思う。

   * * *

ファイル 1373-2.jpg本日の一枚はALEXANDRA BURKEの"OVERCOME"。

ロンドン出身の21歳。2008年、レオナ・ルイスを輩出したオーディション番組「The X Factor」で優勝、その直後にリリースされたシングル「Hallelujah」は年間チャート1位を記録した。デビューアルバム『Overcome』では2ndシングル「Bad Boys」でフィーチャーしているFRO RIDAをはじめ、Ne-Yoの作品を手がけるStargate、Lady GaGaの「Poker Face」を手がけたRedOneなどが参加した豪華盤となっている。

夏の夜をドライブするのにピッタリなフィーリングとノリだ。

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