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Dr.Lukeの一言映画評

朝のジョッギング、午前のプールとサウナ。そして午後は映画と巡航モード。

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作品はジュリア・ロバーツ主演、『食べて、祈って、恋をして』。

イタリア、インド、バリ。旅を通して自分の内面を見つめ、新たな自分を獲得する女性の物語。
 ニューヨークで作家・ジャーナリストとして活動するエリザベス・ギルバート。夫・スティーブンとの結婚8年目にして新居も購入し、何不自由ない生活を送っているうようだったが、どこか満たされない日々。やがて離婚を決意して家を出た彼女は、若い俳優・デイヴィッドの家に転がり込む。しかし、そこでもうまくいかなくなったエリザベスは、自分を解き放つため、イタリア、インド、バリをめぐる1年間の旅に出ることを決意する…。

うーん、オトナの自分探しの旅の物語か。しかし変にややこしくなく、各地で出会う人物がそれぞれの背景を持つ中で、その出会いによってジュリア・ロバーツが癒されていく。そして究極の愛にめぐり合うわけだ。

イタリア、インド、パリを巡る旅で、各地の食べ物、習俗、住宅、風景、自然などを実に巧みに紹介しており、映像の美しさも楽しめる。ある意味、ツアーガイド的でもあるが、しかしさすがにハリウッド。シナリオがしっかりしていて、単なる自己満足的自分探しの旅に終わらず、普遍性がある作品となっている。

ジュリア・ロバーツは『Sex and the City』辺りではケバイ役柄だったが、本作品ではしっとりしたオトナの女性を好演している。彼女の魅力が十分に醸されている作品。キーワードは「調和」。食べること、祈ること、そして恋することの「調和」の探求。まあ、クリスチャン的にはいろいろ突っ込みどころもあろうが・・・。

土曜日の午後、プールで脱力した身体を映画館の座席に委ねて、ポップコーンとコーラで、アダルトな世界をしっくりと味わうことができる作品である。お薦め。

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