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ご紹介:偽りの教えの例―異端グノーシス主義の構造

ヴィオロン氏の一連の記事、読み応えがありますので、改めてご紹介いたします。ポイントはアダム系の復権の試みと言えるでしょう。今日の何でも愛して、許して、ありのままのあなたが高価で尊いとするヒューマニズム的状況、カトリックのマザーテレサの主張するような、貧しい人々やすべての人々の中おられるイエスに仕えるといった思想、さらには自分自身が神となるといった傾向、その源流がグノーシスと言えるわけです。

人間はかくまでもアダム系を保存するために、ありとあらゆる偽りを編み出して、アダム系を擁護するわけです。未分化の幼子に戻るとか、あたかも禅の公案「父母未生以前、本来の面目如何」のような境遇を回復するなど・・・。しかし神は切り分ける神であって、カインは拒絶され、アベルが受け入れられました。エサウは拒絶され、ヤコブが受け入れられました。魂のものと霊のものは切り分けられるのです。第一のものは拒絶され、後のものが受け入れられるのです。これは神の霊的法則であり、神はご自身の法則に忠実なお方です。

グノーシスは言ってみれば、これらの神によって拒絶された人たちの歯軋りと呻きによる自己弁護、あるいは自己憐憫の世界とも言えるわけです。そこから、御言葉を表向きは用いるでしょうが、実質的に狡猾に御言葉を毀損あるいは否定しつつ、偽りの霊の啓発により、ありとあらゆる形の神学や思想や哲学が生み出されます。基準をセルフに置くか、キリストに置くか、すべては自己責任に基づく選択の問題です。今後、ますますこの切り分けが明白になり、カインやエサウの嫉妬の霊も蔓延することでしょう。

私ではなくキリスト

追記:氏の警鐘はすでにニッポンキリスト教において証明されておりますが、さらに壮大なものとなるようです。ソ連や北朝鮮などの国家の病理や運命を、ひとつの視点から解き明かされるようです。私も口頭では伺っておりますが、どのようにまとめられるか、これから楽しみです。

今後、異端グノーシス主義から革命思想、そして近年の教界におけるカルト監視機構設立の構想に至るまで、その根底に流れる霊的な影響力が全く同じであることについて、さらに厳密に分析を進めていきます。

十字架によらない人類のユートピア社会建設は、初めこそ輝かしい理想のように見えても、必ず恐ろしい粛清機関を伴う恐怖政治という反ユートピアに終わること…、これは実は学生時代からの私のテーマなのです。振り返れば、その頃から主の召命としてこのテーマが与えられていたことを疑いません。しかし、今は学問的な観点ではなく、霊的な視点に立ってこのことを捉えています。今後、これは命がけのライフワークとなるでしょう。

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  • 2010/11/12 17:14
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Luke

今、対応致しました。遅れてすみません。

  • 2010/11/12 17:49
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  • 2010/11/13 15:59
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